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おそろしいほど荒唐無稽な桜姫のお話

今週の日曜日は明治座の三月花形歌舞伎に行く!……はずだった。結構いい席も取れて、中村屋兄弟出演でホクホクしていたのに…。ウィルス拡散防止期間に当たってしまい中止。しくしく。

演目は鶴屋南北の「桜姫東文章(さくらひめあずまぶんしょう)」です。七之助の桜姫で、すっごく楽しみにしていたんだけど…。まあ物語自体は、色々なできごとを適当にカードかなんかに書いて、ランダムに並べたみたいなむちゃくちゃな設定なんですけどね。初めて観たときは仰天しました。以下ネタバレ注意です。

・右の坊さん清玄はBLで、美しい少年との心中の生き残り

・左のお姫さまは、その少年の生まれ変わりらしい。

・生まれ変わりと知って坊さんはお姫に恋をする。

・お姫はかつて家に忍び込み自分をレイプしたならず者に恋している。

・その男を忘れないように、同じ柄の彫り物(刺青)を入れている。

・お姫はならず者恋しさに尼になろうとして寺に行く。

・その寺でならず者と再会して恋に身を焦がし性行為におよぶ。

・お寺でそういうことしてはいけないのが、見つかっちゃって大騒ぎになってならず者は逃げ出す。

・なんでか知らんがお姫の相手は坊さんだと誤解されるが、坊さんは弁解しないので、追放される。

・姫はならず者の子を出産。生まれた赤子を抱いて坊さんと放浪する。

・坊さんは姫に迫るが、姫はならず者が忘れられない。

・ならず者と再会し、一緒になるもたちまち女郎屋に売られる。

・坊さんはならず者に殺される。

・そのあと幽霊になって姫につきまとう

・実は坊さんとならず者は生き別れの兄弟

理性的に筋を追おうとしていると、あああもう〜〜っとちゃぶ台をひっくり返したくなる荒唐無稽さ。


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