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【読書感想文】 反応しない練習

今回の読書は
草薙 龍瞬 著 『反応しない練習』です。
ブッダの考え、教えをもとにした生き方の本です。

自分が理解した本の概要は、
自分の感情-例えば、怒りや不安、嫉妬、悩みは、
自分の妄想が作り出しており、その根源は様々な『欲』である。
大切なことは、自分がその『欲』に反応したと認識すること。
『欲』を抑えるのではなく、認めることから始まります。

『欲』があって、怒りや不安といった感情が生じ、
感情に囚われ、人は苦しみます。

『欲』を抑えるのではなく、
『欲』があるという事実を見つめること。
感情ではなく、感覚に意識をもっていくことで、
無駄な反応ではなく、正しい生き方に軸をおいていく。
正しい生き方とは、慈・悲・喜・捨の心がけを持つことである。
それは、誰かの役に立つことでもありますが、
そうした心がけを持つことで、
人は苦しみから解放され人生を幸せに生きていける、
といったものでした。(あくまでも個人的感想です💦)

最近、自分は事実を事実として見ていなかった、
と気付かされることがあったので、
この『欲』を認識すること、という話は、府に落ちる内容でした。
色んな不安や心配は、自分の想像の産物であって、事実ではありません。
なのに、自分は妄想に振り回され、感情を乱し、疲れています。

結局のところ、人はそれぞれ妄想の世界を生きながら、
他人と交わっているのかもしれません。
物質的に同じ世界に生きながら、
精神的に別の世界を生きている…

とはいえ、人は他人がいてこそ、幸せになれます。
また、他人がいるから不安や嫉妬や劣等感に優越感を持ちます。
ならば、人との交わりにおいて互いに幸福になれる関係を
築いていきたいものです。
そこには、良い意味で他者への期待を持つのではなく、
自分を見つめて、
自分の生き方は正しいかを見つめていくことだと思います。
そのためには、他者に貢献ができることが必要でもあります。
自分を生きながら、他者と幸せに生きていく。
その根源が慈悲喜捨なんだろうな、と思います。

自分の正しい生き方を見つめて、
日々を過ごせるようであろう、と思えた1冊でした。

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