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『この愛は永遠だと星に誓おう』〜男役・春瀬央季が好きだ。②

⭐︎こんな日が来るなんて

2022年5月1日。

それは、私の20歳の誕生日。


そして、愛する方が大好きな宝塚からご卒業される日。

まさか、まさか、自分にとって人生の節目ともいえる日がこんな日になるとは思わなかった。

この知らせを受けた時は、たまたま友人と梅田のキャトルでお買い物をする約束をしていて、待ち合わせ場所だった某駅で一緒にホームページを開いた。

「いっせーのーでっ!」


見たくなくても見つけてしまった、春瀬央季の文字。

ベンチにうなだれて、駅なのも忘れて泣いてしまった。

あのとき偶然ではあったが寄り添ってくれる人がいてくれて、良かったと思う。1人では立ち直れてなかった。本当に感謝。

そんな中、「太郎にとっても大切な日が春瀬さんにとっても大切な日になるってことやん、運命だね。」と友人からはとても素敵な言葉をいただいた。

あなたは運命を信じるだろうか?

私はこの大事な運命を信じたいと思っている。

私がなぜ、春瀬央季さんに夢中になったのか、気になる方はこちらの記事もチェックしていただけるとありがたい。

簡単に要約すると、中1の冬休み初観劇した際、気づけば目で追っていたのが彼女だった。たしかに一目惚れだった。宝塚初心者の中学生が、正直路線スターでもなく番手スターでもない彼女にビビッときてしまったと言うと、親にも、のちにできた友人(※素敵な言葉かけてくれた子)にも驚かれた。

ど田舎の出なので、観劇は年に一回。

それでも、ずっとこの6年間ひたすら春瀬さんを目で追ってたし、手紙も書き続けてた。
観に行けない時は好きなところなんか書いたりしてさ。
こんな田舎から、「いろんなものを触れさせたい」という教育方針のもと、宝塚と出会わせてくれて、(親はヅカオタではない)、年一回連れてってくれて協力してくれた家族には感謝しかない。DVDだって何十回も観た。

⭐︎贈り物のような奇跡

前置きが長くなったが、ずっと春瀬さんのことが大好きだった私にとって、贈り物のような出来事が起きたのである。

2022年3月8日。15時30分公演。ぴあの貸切公演だった。

その前にも2回観劇していたため、彼女の位置は把握していた。大体上手にいる。

引いた席は、まさかの前方サブ上手。それだけでも嬉しかったのだが、

冒頭、ここはハリウッド〜🎶とメインの場面。

好きな人が、目の前にいる。

バミリがズレておらず、立ち位置は私の真正面だったのだ。

…そんなことある???これは夢なのか??と何回も疑った。

一回の観劇で必死に追ってたあのころ。粗い画質のDVDは必死のコマ送り。些細な台詞も聞き逃さないようにしていた。

そんな私はよくお手紙に「大学生になったら沢山観に行きます!」と書いていた。 

今思えば、本当に演者さんにとって失礼な言葉であったし子供だったなと、反省している。

しかし、ずっとタカラジェンヌでいてくれたおかげで私のその夢も叶い、今はありがたいことに何回か見れている、しかも、立ち位置も把握できる余裕のある状態で。

一方、正面では大好きな人がいっぱいセリフを貰ってて、ソロパートも伸び伸びとたくさん。スポットに照らされて、とにかく輝いている。キャサリンに送る優しい目線も素敵。

春瀬さんも、私も、6年間で”ここまできたんだ”。

そう考えると、込み上げてくるものが大きすぎる。。でも、まだ涙は我慢…

なんだか報われた気がした。本当に嬉しかった。

⭐︎優男代表・ピーター・キャラウェイ

ずっと片思いでもキャサリン(潤花さん)を見守るピーター(春瀬さんの役名)。

宙組のクールビューティーの代名詞、でも誰よりも温かくて愛されキャラとして名高い春瀬さんが、本当に優しい人の役を演じられているのが、毎回切なくなって、感情移入してしまう。

まあ、、毎回、選ばれるのは真風さんなんやが、、、(役名で言え)

個人的にはもうそろそろピーターが報われてほしい。だってこんなに優しくてイケメンなんやで?

絶対キャサリンが落ち込んだ時は毎回励ましてるし、キャサリンが前夫に妬まれて離婚したときもそばにいてくれてそう…お預けしんどそう…

真風さんに出会ってない世界線があったら絶対私ならピーターと2年後くらいに結婚していると思う。(だから役名で言えと)

私が1番優しさを感じているところは、キャサリンのことが心配だからこそ、自分のそばに置いておきたいと思うはずなのに、キャサリンを無理やりアメリカに連れて行かなかったところだと思っている。

ただ、納得はしてなさそうだったけど!(笑)

それでは、振られた時の渾身のセリフを聞いてほしい。

「キャサリン、君って人は……」

文面だけ見たら、バカにしてる?ともとれる感じだけど、劇場で聞くと悔しそうな表情も相まって胸がキュッとなる。

この人、本当にキャサリンを愛していたんだな、っていうのが伝わる。

その後のトップコンビのキスシーンは、きっと何年かお預けをくらっているピーターを思うと、見ていてやるせない気持ちになった。(あくまでもピーター目線)

振られた後もなお、コートを届けにきてくれて、ずっとキャサリンだけを見つめてて…

優しすぎんか!?なんで報われへんの!?涙

ひょっとして、優しすぎて常にキャサリンを尊重していたのがダメだったのかも…もっとグイグイいっていれば…もしかしたら…
なんてタラレバばかり考えてしまっても仕方ない。

だって真風さんがいるから。

………ピーターァ…涙

いつか、誰よりも愛する人を想うあなたが幸せになれるエンドも待ってるよ!!

ね、観る側に一つの役へこんなに感情移入させることのできる春瀬さんってすごくない??

想像を掻き立てられる丁寧な役作り。
セリフの少ない役でも、娘役さんとの絡みを見るのを楽しませてもらえたり、男らしさを感じたり、思えばいつもそうだった。

(王妃の館のギャルソン、相続人の肖像のルパート、有名どころで言ったらオーシャンズ11のハロルドがおすすめ!!)

監督気質といい、センスに溢れる人なんだろうなといつも見ていて思う。

⭐︎まさかここで…

過去2回の観劇は、ピーターが振られた後はなんとなくボーッとしてしまっていたのだが、今回思わぬところで大号泣してしまった。

トップコンビが歌う、「全ては君の為に」。

運命的な出会いを果たした2人のラブソング。
今日はなぜだか、春瀬さんと重ねてしまっていた。

『予期せぬ出会いに 戸惑い 
惹かれる自分に 驚き 
過ぎた日々は 忘れて 
今日に賭けよう 全てはあなたの為に』
『この愛は 永遠だと 星に誓おう』

気づけば初観劇のときの出会いがフラッシュアップしてボロボロ泣いていた。

ああ、私こんなラブソングに重ねるくらい本気で大好きなんや、、

舞台の上から心を奪われた、初恋のタカラジェンヌ。
私にとっては、まぎれもなく春瀬央季だったのだなと。
初観劇のあのゾクゾク感が蘇って、足も震える。

この人を好きになってよかった。そして、これからもどんどん好きを更新すればいいのだと思わせてくれた。

通路側の座席で恥ずかしげもなく泣いたので、休憩が始まっても暫く客席から立てなかった。

⭐︎フィナーレ〜パレード

私の特技は、春瀬さんがどこにいても、自分がどの席に座っていても、パッと見たら立ち位置が把握できることだ。

さっきも書いたが、今回は既に位置を把握している。

しかし、つい癖でオペラグラスをあげたら、「え!?どこ!?!?」と迷子になってしまった。

え、え、え、

目の前に、おる。ほぼバミリずれとらん。

これは本当に、不覚だった。

夢のようだった。


さっきまでアメリカ人の優男だったのにめちゃくちゃバチバチにスパニッシュ決めてくるのが、もう好き…。

崩れない髪型にはこだわりが詰め込まれていて、
目線の一つ一つに恋しそうになる。
役とは対照的に、優しい視線とのギャップを魅せてくるところが好きだ。

これも春瀬の美学の一つなんだろうな、と私は考える。

あと、娘役さんをはべらかす春瀬さんもやっぱり最後に見たかったので、水音さんとの美人コンビデュエダンが見れたのが嬉しかった。

今公演中、友人の紹介で知り合った子が水音さんの大ファンっていうのも、又不思議なご縁を感じる。2人で「デュエダンよろしくお願いします!!!」って挨拶し合ったのも楽しかった(笑)

そして、そして、パレード。

(じゅりちゃんのエトワールの時に階段から落ちてしまった方を見つけたが大丈夫だったのだろうか…)

群舞の時とは違う前髪。そういうとこも大好き。

今回運が重なり沢山幸せを感じたが、同時に泣くくらい、大きな寂しさも感じていた。
特に2幕は出番が極端に少ないため、その先の舞台の余計なことまで考えてしまい、
正直、辛いという気持ちの方が大きかった。

この辛さを誰かに吐かないで帰れるのかな、と思い始めてたくらい。 

そんなときだった。

あれ、目が合った気がする…?(気だけ、ここ重要)

目の前の愛する人を見て、心はハッとさせられ、電車に乗ってもなお、胸のドキドキが止まらなかった。

ずっとシクシクしていた私にまるで、「泣かないで」と言ってくれているような素敵な笑顔。一生忘れたくない。

辛さはどこへいったのやら、むしろ、すっきりとした気持ちで今回の観劇を終えることができた。自分でもとても意外だった。

コロナの影響で2週間しか幕が上がらないが、それでも2週間、幕が開いて良かった…

この6年、言葉は一度も交わせたことはないけれど、あの舞台姿を見ると、寂しいとは感じたことはない。
幼い心ながら、純粋に、本気で舞台で輝く姿が好きなんだなと思う。

それに、大事なこの気持ちは、お手紙がつないでくれていたと、信じられるから。

アイドルとはまた違う、特別な存在。

それがタカラジェンヌであり、
私にとっては春瀬央季さんがそうだった。

これからもずっとついていきます。
どうか、あなたが心から愛する宝塚で最後まで男役を全うできますように。

タカラジェンヌになる星の下に生まれてきてくれてありがとう。

最後に、私と出会ってくれてありがとう。


『天に誓えるわ、この愛だけは真実。』




































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