コロナ体験談【Day5-2】食べれる・寝れるって実は幸せ
五日目の月曜日には、大きな変化があった。
一つめの変化は、食欲が戻ったこと。
働いたせいか、普通の食事が食べたくなった。もちろん緑のたぬきも。そこで配達サービスを用いて、お弁当を取り寄せた。選んだのはハンバーグ弁当。オニオンソースを身体が欲していたのだ。
後遺症のせいか鼻づまりのせいか、味はよくわからなかった。でも久しぶりにまともな食事ができたのは嬉しかった。食べる喜びを再確認した。そして、やっぱり一回では食べきれなかった。保存した残りは夜に食べた。発症後、ようやく一食を食べきることができた。
二つめの変化は、腰の痛み。
思えば、金曜日の夜からほぼ寝たきり状態だ。外出もできないし、動いてもベッド・トイレ・冷蔵庫の往復ばかり。
体操しようにも身体が軋むし、上体を起こしていられない。座っているのもしんどくて、ずっとベッドに横たわっていた。
その負担が今、すべて腰に現れた。室内でできる運動はまだ無理だし、今日は我慢して寝るしかない。発症後、初めて眠ることが苦痛になった。なんとか腰を左右にずらして、直接触れるのを防ぐよう工夫した。
「治ったら鍼灸院に行く!」
そう決めたが、先生に感染させたらマズい。周りに気を遣わずに生活できるまで、あとどれくらいかかるのだろう。ベッドで転がりながら、ボンヤリ考えた。
こんなところまで読んでくださって、ありがとうございます!