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コロナ体験談【Day2-3】最もつらい症状「悪夢」発動!

 病院予約開始まで、あと数時間。しかしこの「数時間」が本当にきつかった。

 コロナ中、最もつらい症状「悪夢」に襲われたのだ。

 先にも書いたが、暇つぶしにYouTubeは最適である。動画は受動的に楽しめる娯楽なので、具合が悪い時の気晴らしに最高だ。私は2chのまとめ動画が大好きで、様々な修羅場を見ては色んな人がいるんだなーと感心していた。

 しかし、それがいけなかった。

 寝るたびに夢を見るのだが、決まって修羅場が起きる。夢の中ではいつも誰かから意味不明な論理を言われ、私が返答に困るという展開になるのだ。夢のたびにシチュエーションが変わるので、寝る前に見た動画が影響しているのだろう。
 よく「悪口を言うと自分に返ってくる」というが、まさしくそれだ。創作であれ、知らない誰かの悪意が私の潜在意識に刷り込まれているのだ。そして夢として表層に現れる。それに気づいた時、私はとんでもない動画を見ていたなと後悔した。まあ、面白いからまた見るんだけど。

 悪意ある言葉に苦しむ一方、優しい言葉は薬となった。

 実はコロナ発症前から、私はアファメーションにハマっていた。アファメーションとはいい言葉を自分に投げかけ、ポジティブな自己暗示をかけるというもの。成功哲学やスピリチュアル界でよく使われる手法である。

 健康に関するアファメーション動画があったので、寝る前に流してみた。するとどうだろう。悪夢を見なくなったのだ。

 こんなに効果があるとは! 嘘みたいだが、この時ほど言葉の力を感じたことはない。

 ちなみに完治した今、「一番つらい症状は?」と聞かれたら、迷わず「悪夢」と答えている。二日目の夜だけの現象だったが、二週間続いた咳よりよっぽどつらかった。

 闘病中の悪夢はメンタルを削られる。本来休むはずの時間に休めないからだ。悪夢がなくなっただけで、だいぶつらさがなくなった。

 なんとか症状と悪夢に耐えながら、私は夜が明けるのを待った。


こんなところまで読んでくださって、ありがとうございます!