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漫画家・諸星大二郎を特集したMOOK『西遊妖猿伝の世界』(1986年/双葉社)。「手塚治虫×諸星大二郎×星野之宣」の鼎談を収録。宮崎駿の談話も。

手塚治虫」「諸星大二郎」「星野之宣」という漫画界の巨星に興味がある人以外にはどうでもいい本か。漫画では、コミカルで脱力的な「逆立猿人」と、シリアスな社会派の「蒼い群れ」が、雑誌より大判のMOOKで読める。


私は諸星氏のファン、愛読者というわけではなく、氏の長編漫画よりは短篇漫画(特に初期)の方が好きで、初期の単行本は、ほぼ持っていますが、長編の『西遊妖猿伝』は未読。私は舞台が外国でも日本でも、時代背景が「中世」の漫画は基本読まない。歴史への関心と知識が無いと楽しめないので。


本書の個人的な注目点は、当然「目玉」の【鼎談(ていだん)】で、他には呉智英による諸星大二郎論【屹立する独創性】、クリエイター・知識人からの諸星作品への「ラブレター」とも言える【巷間 諸星評判記】。ここに談話や書面での回答を寄せているのが、宮崎駿、細野晴臣、山岸凉子、中沢新一、花輪和一の計5人。【星野之宣の友情漫画(2ページ)】【諸星大二郎に聞く:100の質問】【自作解題】等も興味深い。諸星氏の同種MOOK本は未購入

https://order.mandarake.co.jp/order/detailPage/item?itemCode=1208130533


↓『西遊妖猿伝の世界』に収録の鼎談ページ。左から、手塚、諸星、星野。

https://www.amazon.co.jp/dp/4575460117/


↓朝日新聞の記事(有料部分未読)で、当時の鼎談について語られてる(2018年)


西遊妖猿伝の世界』には、《この鼎談はスーパーアクション誌一九八四年六月号に掲載されたものを、当編集部で新たに再構成したものです。》と書かれているが、探したら『月刊スーパーアクション』↓1985年6月号だった。

https://aucfree.com/items/d326979120
https://www.amazon.co.jp/dp/B07F33TB79


西遊妖猿伝の世界』にはフリー編集者?の竹熊氏が深く関わってるらしい


諸星大二郎氏の「デビュー50周年(2021年)」の時のインタビュー(前編/後編)


#諸星大二郎 #星野之宣 #手塚治虫 #双葉社 #月刊スーパーアクション #竹熊健太郎 #MOOK #鼎談


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