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音楽(アート)は「模倣・汎」

しばらくの間、記事の更新を休んでしまっていました。

この世界的な騒動の中、著名な方も巻き込まれてしまい、その方を失ってしまう影響力の大きさや、存在感、喪失感の大きさにいろいろ考えさせられていた、今日この頃です。

徒然なる想いが浮かび、久しぶりに記事を書かせていただきます、

「I'm 偽(ギ)タリスト‼」こと、92yasです。

本日でやっと、第7弦の記事を迎えました。

なんちゃってながらも20年続けてきたギターもそうですが、なんちゃってだからこそ気が付く事は意外と多いものです。

先日、社会人になる直前の大学生の頃(十数年前)に読んだことがあった、ある著名な方の自叙伝をふと年始に読み直してみたくなり、確か実家にあったはず・・・と、物置きから掘り出したのが3月の中旬。それをやっと読み始めていた頃、その方が現在世界中の人を脅かしているウィルスに感染され、入院されているというニュースを聞く・・・その後も復帰される事を切に願いながら自叙伝を読み続けている矢先、その方がお亡くなりになられた事が報道され、その存在感の大きさに等しく、多くの方々が大きな喪失感を感じられていた事と思います。

影響力というものの大きさを、感じずにはいられない出来事です。

その影響力はどんなところから産み出されたのでしょうか?

その方の自叙伝の中で、「考える前に、まずマネしてみる」というタイトルが頭に残っています。(本文の引用は控えさせいただきますが、)月並みながら、今も尚著名で活躍されているアーティストの方々も、アマチュア時代には誰だって好きなアーティストや好きな曲があって、その憧れからコピーを始める機会があり、ゼロからオリジナル曲を産み出している人はいないでしょう。という考え方です。

ちなみに、自叙伝の著者も中学時代にビートルズのファンになり、マネをしようとギターの練習にチャレンジしてみたものの、結局はあまり上手く弾けなかったことで、「ミュージシャンは諦める」という結論に至ったそうです。(しかしながら、某CMで三味線を弾いている姿を拝見したことがありますが、それもお見事なものでした。職業柄、やはり真似事が本質的に備わっていらっしゃるのですね・・・)

自分が中学生の頃、ある小説のドラマを見たのですが、戦争時代が背景になっている内容で、主人公が学徒兵として憲兵訓練を受けている最中、教官に絵を描いている事がばれてしまい、叱られるシーンでのセリフ・・・

「"真似(マネ)"を"模写"するとは、何事じゃぁぁーーーっ!!

 貴様ぁ、訳の分からん事を言って・・・教官を嘗めとるのかぁぁぁっ?!」

と怒り狂う教官の掌が、主人公の頬を叩くといったシーンなのですが、私は妙にこのシーンが印象に残っていまして・・・

主人公は、悔しながらに心の中でこう呟きます

「コイツ、、、(画家のエドゥアール・)マネも知らんのか・・・??」と。

まあ、要は戦争時代という時代背景において、西洋の芸術を真似事のように描く事が非国民扱いされる時代なわけで、、、それを反してまで主人公を虜にしたのが「マネという偉大な画家の絵」。そして何よりも「絵を描くこと」だったわけですね。

いつ、どんな環境にあっても、自分を虜にするものを追求し続ける事は、一見困難に思う事の方が多いと考えられます。

きっと、今この記事を読んで下さっている方の中にも、数多のチャレンジや初体験を経て、それで諦めてしまった事や、逆に「気が付いたら、これやり続けちゃってるなー。」というものがきっとあると思います。

私は、それが「ギター」だったという事に過ぎません。

しかし残念ながら、自分のギターに対する敬愛は『誰かに何かを与える』という領域には至っておらず、少なからず自分で何かそういう事はできないか?・・・と、模索しているところではあります。

ここ最近、自分が本当に好きなものや、好きな事を掘り下げる機会があるので、いろいろ振り返ってみるのですが、自分の尊敬するアーティストや著名人の方は全て、

永く自身の活動を現在も(または、過去に亡くなるまで)続けられている

という共通点に集約されました。

もちろん一部、長期にわたって活動を休まれていた方もいらっしゃいます。しかしながらその方々が今も大きな影響力を発揮されている共通点は・・・?

やはり、「発信し続ける事」を絶やさなかった。

という事にあるんですね。

そして、常に発信し続けるにはいろいろな事を考え、試行錯誤し、その素養を鍛える為にまずは「模倣」をやり続ける。

そこにしか、新たなアイディアやきっかけは産まれないのではないかと、気づかされる訳です。

気付いたのなら、自分もそれをやり続けなければ・・・

一見、、、ありきたりな事・・・と思われるでしょう。

しかしながら、そんな自分に様々な影響を与えて下さる、自分の好きなアーティスト・著名人、並びに多くのSNSやnoteというツールで沢山の発信をして下さる方々に、今一度感謝せねばなりません!

そう感じずにはいられない日でした。

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