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キヤノンイーグルス初心者観戦記☆第4節〜血と汗の開花〜

今日はホワイトデー。

学生時代の憧れ『永友くん』こと永友洋司さんはキャノンイーグルスGMを務めている。今日はたしかお誕生日。50歳を迎える。

明治大学ラグビー部主将だった22歳(正確に言えば早明戦の時は21歳だが)で私の記憶は止まっている。息子さんは今年成人式だったらしい。

学年は違うが生まれ年の同じ永友くん。過去の映像を見るたびに、自分のことだけ一生懸命になればよかった、実際自分の未来にしか目を向けなかったあの頃を思い出す。

あれから30年近い歳月が流れた。上の娘は成人し昨年初めて早明戦に連れて行った。娘の横顔は驚くほど若々しかった。自分にもかつてこんな時代があったのだろうか。

私はまだ、『今』の永友くんにお会いしたことはない。

でもわかる事がある。

私と同じように、喜びと悲しみ、苦しみと安らぎを交互に繰り返しながら、何かを手に入れ、その代わり別の何かを失い、そんな『人生』という名の大海に未だ漂っている。最後に行き着く先は、まだわからない。

今日はそんな『人生』の節目。

それは記念すべき日になった。 

沢木敬介監督を迎えての新生キャノンの初勝利。しかも相手は強豪ヤマハ発動機ジュビロ。

序盤から速攻で圧倒した。防御は分厚く粘り強かった。そのハードワークを80分間続けた選手達は驚くほどタフだった。新チーム結成から今日までの努力が報われた記念すべき勝利だ。

今キャノンが勝つと、すぐ沢木監督の采配に周囲は目を向けるだろう。もちろん、智将沢木敬介の名に恥じない冷静な試合運びだった。後半は一点差まで追い上げられ、若干息切れ気味ではあったが、最後にトライを奪って突き放した所等は、キャノンがより高い場所へ登り始めた証であり、その手腕は見事だった。

しかし

この采配を自分のものとして80分間ハードワークに徹した選手達、

正確なキックで勝利に貢献、終始仲間を鼓舞した主将田村優さん

この強いフィットネスを得るべく、日々の練習で選手を鍛えたコーチの皆さん、

食事、体調、メンタルを支えた各スタッフの方々、

連敗中も、明るくSNS上でイーグルスを盛り上げたカノンちゃん、

『チーム☆イーグルス』全員の《努力の結晶》が今日の勝利につながった、ファンはそう信じている。

次なる相手は

リコーブラックラムズ

今日、あの神戸製鋼を一点差まで追い詰めたホワイトカンファレンスのダークホース。この試合は勝ってもおかしくない試合運びだった。

監督は、明治大学ラグビー部監督就任が内定している神鳥さん。沢木さんをも凌ぐ個性派監督が率いるこのチームもまたヤマハを破っている。

この試合に勝った方が、セカンドステージでも大波乱を起こせるだろう。

今度の試合は負けられない。あの強靭なフィジカル軍団にハードワークできるか。これこそがイーグルスの正念場。

でも、《チーム☆イーグルス》の力を信じている。

東京では、桜の開花は15日と言われていた。

イーグルスは一足早く、静岡県磐田の地で花を咲かせ始めた。『明日』という花、枯らしてはいけない。

〜あとがき〜

この試合の観戦記は書かないつもりでいました。キャノンのGMが永友さんなら、ヤマハのGM兼監督は、私のもう1人の憧れ堀川隆延さんだからです。試合終了直後は、ショックで何も書く気が起きませんでした。しかし、遅れて放映された試合映像を見るうちに、鮮やかに力強く勝利をもぎ取ったイーグルスの選手スタッフの皆さんにお祝いの言葉をお送りしたい、と思い直し、このような形での観戦記となりました。

初めて町田GIONで『監督』としての沢木さんを見た時、『なんて繊細な表情を見せる人だろう』と驚きました。もちろん戦略家の沢木さんは勝負においては肝が座っています。しかし、開幕節の逆転負けから今日までの道のりは、その沢木さんであっても辛い日々だったかもしれません。ある意味、チームとファンを強気な言葉で鼓舞し続けた沢木さんは『良きエンターテイナー』でもありました。

《智将にして烈将》沢木敬介の『舞台』は、ここまでが序幕、次節秩父宮で、第一幕の始まりを見届けるのが今から楽しみです。もちろん主役は選手達。沢木さんの印象が薄れるほどの存在感をグラウンドで見せてほしい、そう願っています。

長くなりましたが、イーグルスGM永友洋司さんのご健康とお幸せをファンとして心からお祈りしています。

永友くん おめでとう!







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