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【話題の怪談本】(8/19 OA)

毎週月曜日の昼12時30分から、ウメダFMでOAしています「はたなび+」。https://www.be-happy789.com/
「働きたい、学びたい、楽しんじゃいたい」と言う人を応援する番組です。このコーナーでは、ジャーナリストのボク・大谷邦郎が最近、気になった
ニュース、それも大きなニュースじゃなく、身近な話題や、実際にボクの
周りで起こった出来事を取り上げて、紹介しています。
(苺:苺菓しえりさん 大:大谷邦郎)

苺:さぁ、今週のニュースは?

大:さて、今週もクイズから参りましょう!2023年には1兆5963億円とこの20年間でおよそ3割も縮小した出版市場ですが、そんな中、夏になると、書店で新たに棚を開設するコーナーと言うと?

苺:これは分かりますよ!「怪談やホラー」ですよね。夏はやっぱり怪談ですよね。 

大:そんな怪談がちょうどウケる時期だと見越して、7月に発売された新刊本を持って来たんですが、そのタイトルが「VTuber怪談~配信不可 だけど聞いてほしい恐怖体験」。いやぁ~“あざとい”と思いませんか?

苺:私も知っているVTuberさんの名前も出ているので、大変、気になる本ですが、まぁまぁ、今風なタイトルですよね。それに、変な言い方になるかも知れませんが怪談の本にしたら「綺麗」ですよね。

大:フルカラーの怪談本はこれまで無かったのでは、と言うことが、まず“あざとい”ですし、Uチューバーではなく、アバターが前面に出てインターネット上で活動を行うバーチャルUチューバー、すなわちVチューバーが、その体験を語ると言うところが、また“あざとい”!

苺:まぁ、確かに怪談とVチューバーと言う取り合わせは面白いかも。

大:そうなんですよ、そこで発刊と同時にYahoo!ニュースにも取り上げられます。そこまで計算されているところが“あざとい”!んですよ。さらに、この作者「影野ゾウ」と言うペンネームの方なんですが、今回が初出版。初めて出した本が、こんな風に話題になった!と言うか話題作りを成功させたと言う訳ですから、どんな“あざとい”人かと思い、「人生はそんなにポンポンと上手く行くと思うな!」と言うことを裏テーマに取材をさせていただいたんです「が」・・・

(VTuber・影野ゾウさん)

苺:出た!久しぶりの「が」!(笑)

大:出版に漕ぎつけるまで、そんなにポンポンと上手く行ったわけではなかったそうです。まず、この作者、VTuberになったその理由は、メンタルダウンが原因で会社を長期に休むことになり、誰とも喋らない時間が続き、このままだと自分は上手く話せなくなるのではと言う不安を抱いたことから、元々好きだった怪談を「朗読する」と言うことを始め、その延長で、2020年にVTuberとなります。

苺:そんな背景があったんですね。楽しそうだから、と言うノリでVTuberになった訳ではなかったんですね?

大:だそうです。そしてその1年後、すなわち今から3年程前に出版社である竹書房が主催した怪談を語る賞レースに参加。そこで、あえなく敗退するものの竹書房の人からは一定の評価を得たそうで、ならば「こんな本を作りませんか」と企画書を送るものの・・・完全にスルー。

苺:やっぱり、最初はそう言うもんなんですね。

大:しかし、その後もめげずに、様々なイベントを開催し、合わせて企画書も送り、そこで「ちょっと面白い」と言われたことから、次に大きなイベントを開催する際には、出版社の編集担当者にも声を掛けると「確かに面白い!」と言われ、そこから何度かやりとりがあって、ようやく去年の末に本を出すことが確定したそうです。

苺:やっぱり、それだけの期間と手間があってこそ出来たんですね。

大:でも、ボクは聞きました「怪談とVTuberの掛け合わせはズルくないですか?」と

苺:おっ!で、作者さんは何と?

大:「怪談とVTuberと言うのがボクの武器ですから、それが何か?」と言われ、「確かにそうですよね~」と頭を搔いてしまいました。(汗)

苺:作者さんにしたら、自分の持てる力を一生懸命注いだ結果だったんですよね。

大:その通りです。ボクは改めて思いましたが「ローマは一日して成らず」「千里の道も一歩より」なんですよね。就活生の皆さんも、一回くらいの失敗で諦めることなく、一歩一歩着実に進んで行って欲しいですよね!

苺:そうした背景があったとなると、ますます興味を持ちました。私も読んでみたいと思います。では、ここで一曲、お聞きいただきましょう!
怪談に合わせ・・・マイケル・ジャクソン で 「スリラー」♪

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