ビタミンAについて
こんにちは、坂井泉水です。
今回は、ビタミンAについて解説していきます。
ビタミンAの解説は複雑なので、一つの記事を取り上げます。
ビタミンAとは
ビタミンAは油脂に溶ける脂溶性ビタミンの一つです。
ビタミンAは、ビタミンAの生理的効果を有したビタミンA1(レチノール、レチナール、レチノイン酸)およびビタミンA2(デヒドロレチノール、デヒドロレチナール、デヒドロレチノイン酸)の総称です。
しかし、一般的にはビタミンA1のことを指して用いられ、狭義にはレチノールを指して用いられます。
ビタミンAの表し方
ビタミンAは狭義としてレチノールを指して表されることからビタミンAはレチノール活性当量(µgRAE)として表れます。
RAEはRetinol Activity Equivalentsの略です。
レチノール活性当量は動植物食品に含まれるレチノールの量と主に植物性食品から摂取されるβ‐カロテンなどのカロテノイドが体内でビタミンA作用をする場合の換算量です。
ビタミンA(レチノール活性当量)の算出方法
レチノール活性当量(µgRAE)=レチノール(µg)+1/12×β-カロテン(µg)+1/24×α-カロテン(µg)+1/24×β-クリプトサンチン(µg)+1/24×その他のプロビタミンAカロテノイド(µg)
レチノールから後にいろいろ用語が出てきましたね。
ビタミンAの算出方法のレチノール以下の用語を理解するにはカロテノイドについて理解しなければなりません。
カロテノイドとは
カロテノイドとは動植物に広く存在する黄色または赤色の色素です。大きくカロテン類とキサントフィル類に分けられ、強い抗酸化作用を持ちます。
カロテン類にはβ-カロテンやリコピンなどがあり、キサントフィル類にはルテインやアスタキサンチンがあります。
ビタミンAに作用するカロテン類には緑黄色野菜に多いα-カロテンおよびβ-カロテン、またミカンなどに多いクリプトサンチンがあります。
これで、レチノール以下の用語を理解することができましたね。
つまり、レチノール以下はすべてカロテノイドであり、カロテノイドの中の代表的な物質を取り上げ、式に組み込んだということになります。
ちなみにカロテノイドの中で、ビタミンA作用を最もよく発揮するのはβ-カロテンであることからビタミンA作用をするカロテノイドをβ-カロテンで代表して表したものがβ-カロテン当量です。
β-カロテン当量の算出方法を次に示します。
β-カロテン当量の算出方法
β-カロテン当量(µg)=β-カロテン(µg)+1/2×α-カロテン(µg)+1/2×クリプトサンチン(µg)
この式は今までの内容を理解していれば、理解できますね。
まとめ
ビタミンAについて複雑だったので、一つの記事にしてまとめました。
最後まで、本記事を読んでいただき、ありがとうございました。
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