声優の追っかけでもう疲れちゃった話

私は声優のオタクです。時々、「俺は声優じゃなくてコンテンツのオタクだけど?w」なんてイキるけど、やっぱり声優のオタクです。イベントやライブにも積極的に参加しています。

そんな声優オタクの私ですが、最近は少しイベントに参加することで疲れを感じるようになってきました。今回は私のこの心境の変化についてお話しさせて下さい。

いわゆる「在宅」を脱して、推しや他の声優さんのイベントに通うようになってから最初の1年間は、イベントというものを心から楽しめていたと思います。生で見る推しの姿に心をときめかせ、イベント後にオタクとご飯を食べてその日のことを語り合い、お家に着いたらふかふかのお布団の上でイベントを振り返り、幸せを噛み締めながら眠りにつく。とても充実した日々でした。

でも、今の私はもうあの頃のような気持ちでイベントに通えません。

終電で帰れないんです。

イベントに通うようになって1年が経った頃、私はこれまでに関わりを持ったことのないタイプのオタクに出会いました。昼間から堂々と酒を呷り、イベントが終われば居酒屋にも入るわけでもなく、コンビニで購入したストロングのロング缶を片手にその辺の路上で飲み騒ぐ、極めて素行が悪い連中でした。

初めは距離を置こうと思っていたのですが、イベント被りで運悪く出会ってしまう事故が続き、私は少しづつ毒されていきました。それまで品行方正なオタクに囲まれていた私は、かえって染まりやすかったんだと思います。

そしてとあるイベントの後、私はついに終電を逃しました。

一度終電を逃してしまえば後は堕ちていくだけです。泥酔して終電を逃す、土曜日なのに何故か平日の終電を調べてて終電に乗ったつもりが終電が無くなっていた、終電で帰ろうとしたらオタクが私の大好きな曲を流し始めて離れられなくされた、終いには終電で帰ろうとするオタクと追いかけっこして、強制的に終電を逃させる。ゴミのようなイベンター生活が始まりました。

そして終電を逃した僕に待ち受けているもの、それは野宿です。異常に高い声優イベントのチケ代を賄わなければならない貧乏学生の私は、ホテルはもちろんネカフェに止まるお金すらも惜しい。手頃なコンクリートの上で一晩を過ごします。しかし硬いコンクリートの上に寝転がってもなかなか寝つけず、上手く眠れても翌朝起きたら身体はバキバキ、疲れなんて全く取れません。どうしてコンクリートってこんなに硬いの?

軽い気持ちで終電逃して、野宿が決定して、序盤はまだ元気が残っているんです。辛くなってくるのは寝つけないまま深夜3時を回って来た頃、眠気はあるのに眠れず、かと言って何かをする気力も失われ、ただただコンクリートの冷たさだけを感じ続ける夜。そして襲ってくる後悔、どうして家に帰らなかったのか、どうして終電を逃してしまったのか、どうして声優のオタクになってしまったのか。どうして、どうして……。

これは余談ですが、野宿をするタイプのオタクがプリパラを視聴すると、必ず「地面は私のお布団だから〜」と言い出します。私の経験上間違いありません。詳しくはプリパラを見てください。

そんなこんなで、最近イベントに行くと本当に疲れちゃうんですよね。

周りに話しても「終電で帰れば?」と言われるだけ、本当に仰る通りです。でも帰れないんだよなぁ。

2018年11月18日追記: 明言しておきますが、終電で帰れなくて疲れるってだけでイベント行ったりコンテンツが嫌になったって話じゃないですよ。

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