ババドック 暗闇の魔物 感想

映画 ババドック 暗闇の魔物をAmazonプライムで鑑賞いたしました。
ジェニファーケント監督のナイチンゲールは劇場で見て、うーん、いい映画だとは思うんだけど、あんまり好きではないなって感じたんだけどこの映画は凄かった!!!
ネタバレはできるだけしないように進めていきます。
まず、主な登場人物はお母さんとその息子くらいです。
キャラクター数が少ないということは、逆に言うとキャラクターを掘る場合の定番ということですね。一人ひとりの人間を深く掘っていく作品が好きな方はこの時点で見るべきです。
登場人物を絞ったおかげで1時間半という短い時間の中でもかなりキャラクターに思いをはせることができました。

そして、ババドックというのはタイトルの通り化け物として、登場するのですが、ただの化け物ではないんだなこれが。内容には踏み込みたくないため、軽く言っておくと、このババドックって化け物はこの映画の主要キャラであるお母さんと子供の二人における関係にかなり強い意味合いを持つ特殊な化け物っていうことです。

また、登場人物が主に二人ということ、そして低予算ということもあるため舞台は主に自宅のみとなっているのですが、はい、「サスペリア」「遊星からの物体X」同様にこのような閉塞空間は特殊な緊張感を与えてくれますね。この映画は少し変わったホラー映画ではあると思うのですが、それでもホラー映画での肝もきっちりとおさえております。
そのためホラー映画好きなんて方にもオススメです。スプラッター映画しか認めないってタイプの方はあんまり合わないかもしれませんけど。

最後に、一つだけ問題点があるとするならば、子供のキャラクターが少しだけ子供らしくないなっていう感じがしてしまいました。とはいえ、子供の設定で幾分か解消しているのは流石だなと言う感じで、全く大きな問題ではなくなっていたと思います。

素晴らしい映画です。見ていないという方は是非。

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