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ザワついた心が教えてくれたこと


 

◾もゆらに揺らかして◾


古事記の黄泉の国からお帰りになられたイザナギ大神が、竺紫(つくし)の日向(ひむか)の橘小門(たちばなのおど)の阿波岐(あはき)原で、禊祓(みそぎはらひ)をされた後に、天照大御神、月読命、須佐之男命の三貴神をお生みになられるシーンに、面白い記述があります。
以下の文です。

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かくていざなき みことには
いたくよろこび のらさくは
あはみこうみて うみのはて
みつのたふとき こをえたり
此時伊耶那岐命
大歓喜詔
「吾者生生子而於生終
得三貴子」

かくてみくびの たまのおを
もゆらにとりて ゆらかして
即其御首珠之玉緒
母由良迩(此四字以音下効此)
取由良迦志而

あまてるかみに たまひては
いましみことは たかまはら
ところしらせと ことよさむ
賜天照大御神而詔之
「汝命者所知高天原矣」
事依而賜也
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《現代語訳》
イザナギはたいへんによろこばれて次のように言いました。
「私は国生み神生みをし、その果てに三柱の貴い子を得た」
こうしてイザナギは、首に付けた玉の緒を、揺らしながら、天照大御神にお授けになられました。そして、
「お前は高天原を知らしなさい」とおっしゃられました。

さて、ここにある「首に付けた玉の緒」とは「魂(たましい)の緒」のことです。
昔の日本人は、人を「霊(ひ)を止(と)めた存在」と考えていました。
だから「人」は「霊止(ひと)」です。

その霊(ひ)には緒があり、その緒が紐(ひも)で肉体と繋がっています。
胎児が母体とへその緒で繋がっているのと同じです。
その緒を、イザナギ大神は、娘の天照大御神にお授けになられたというのです。
父であるイザナギは、男性神です。
娘の天照大御神は、女性神です。
その女性神に、イザナギが、男性神としての霊(たま)を授けたのです。
これにより女性神である天照大御神には、男性神としての霊(ひ)が備わったことになります。

古事記では、イザナギ、イザナミよりも前の神々(創生の神々)には性別がない、と書かれています。
つまり性別のある神様よりも、性別のない神様の方が上の神様です。
そして天照大御神は、女性の身に、男性の霊(ひ)を持たれているのですから、雌雄合一、つまり性別がない神様ということになります。
これにより天照大御神は、性別のあるその後の全ての神々よりも、創生の神々に近い、より上位の存在となられておいでになると解釈されたわけです。

そしてここにもうひとつの重要な概念が述べられています。
それが、
「もゆらにとりて ゆらかして」
(母由良迩(此四字以音下効此)取由良迦志而)
という記述です。

「母由良迩(もゆらに)」には、続けて「此四字以音、下効此(この四字は音(こえ)を用いる。下はこれにならふ)」とありますから、ここは漢字そのものに意味がありません。
ですから大和言葉で解釈することになります。

その場合、「も」は「面(も)」です。
「ゆら」は「万葉集の2065番に「足玉も手玉もゆらに織るはたを」という歌があり、これは物が触れ合って音が鳴ること、つまり「揺れる」ことです。
つまり「もゆらにとりて」とは、「首につけた勾玉を、カラカラと音を立てて揺らしながら、顔から外した」という意味です。

続く「ゆらかし」は、原文では「由良迦志」です。
「ゆら」は上と同義です。
「迦志(かし)」の「迦」は、釈迦という言葉があるように、「力と出会う、めぐりあう」といった意味で、
「志」は「こころに誓う」ことを意味します。
つまり「由良釈志(ゆらかし)」は、「揺らしながら、心の力を込めた」という意味になります。

つまりイザナギの大神は、首から大切な魂を外し、その魂の緒紐を天照大御神様にお授けになられるときに、その魂をわざわざ揺らしながら、天照大御神さまにお授けになったと書いています。

普通、相手にものを渡すときは、相手が受け取りやすいように、揺れないように渡します。
ところがイザナギの大神は、わざわざ揺らしながら、娘に授けられたというのです。

これが大事なところです。

イザナギの大神の御霊(みたま)は、「言葉では言い尽くせないほど大切なもの」です。
なにしろ自分の魂なのです。
そしてその大切なものが、実は常に「ゆらゆらと揺れている」と古事記は伝えているのです。

なんでもそうですが、すべてのことには「ゆらぎ」があります。
西洋的なものの考え方では、何につけても敵か味方か、白か黒か、○か×か、陽か陰か、正しいか正しくないかなどと、ものごとを2つに分けたがります。
その方が、はっきりするし、なんだか理知的な感じがしたりもするからです。
けれど、それは錯覚です。

1+1は2になる。
それが西洋的数学です。
けれど現実を見てください。
1+1が3になったり4になったり、ときには限りなくゼロに近づいたりします。
純粋な1などないし、1が純粋な1でないなら、1+1の答えは、もしかすると、1.3かもしれません。

四捨五入なら、1という数字には、0.5〜1.4までの幅があります。
もし「1」と思っていたものが0.5なら、
0.5+0.5=1
です。つまり1+1=1にしかなりません。

あるいは「1」が1.4なら、
1.4+1.4=2.8=3
です。つまり1+1=3になります。

ものごとには「ゆらぎ」があるのです。
縄文時代、日本では1万4千年の長きにわたり、人が人を殺すという文化を持ちませんでした。
これが世界史的に見ても、実に画期的であることはいうまでもありません。
でも考えてみてください。
人と人とが暮らすとき、争いがない、なんてことはありえないことです。
現に、どんなに好きな恋人同士でも、やっぱり喧嘩はあるのです。

にもかかわらず縄文人が、争いのない社会を築くことができたのは、どうしてでしょうか。
その理由のひとつが「揺らぎ」です。
ものごとには、常に揺らぎがある。
白か黒かの二者択一ではなく、実は白黒どちらともつかない、グレーの部分が一番多かったりする。
そのグレーの中に真実があります。

ですからたとえばA案とB案が対立し、どちらが正しいのか、激論となったとき、本当に正しい答えは、その中間の「ゆらぎ」の中にある。
その「ゆらぎ」を自覚することで、新しい生命が生まれます。

男女は、精神も肉体も全く異なる存在です。
男は結論を求めるし、女は共感を求めます。
どちらが正しいとか、どちらが上位ということはありません。

そんな異なる男女が出会うと、ゆらぎの中で子が生まれます。
そして子は、父とも母とも違う存在です。

これが答えです。
大切なことには揺らぎがあり、異なるものが出会うとき、そこに新たな真実が生まれるのです。

こうした考え方が縄文人たちの社会常識であれば、争いや対立が起きれば、
じゃあ、どうしたら良いか、一緒に考えよう、解決しようという動きになります。

明治の初め、西洋文化の出会った日本は、文化の面では西欧よりも最低でも千年進んだ文化を持っていました。
だから昔は「討論」はありません。
あったのは「和談」です。
討論は相手を打ち負かしますが、和談はとことん話し合って、共感できる場所を探します。

古くて新しい日本の知恵。
参政党は、そんな日本の知恵を取り戻そうとしています。
文責:参政党アドバイザー・国史啓蒙家 小名木善行

【参政党日曜メルマガ~事務局通信~】


ある方が・・・
その方はあるライングループ(上記の引用とは無関係のグループです)の中でよくご発言があり、素晴らしい意志をお持ちのご様子であることをかねがね拝見しておりました。
これは、わたしのまったくの私的な思い込みによるものではあるのですが
その方の思いが乗ったご発言を読んでからの数時間・・・
およそ7時間ほどであろうか。わたしの心はどういうわけかザワザワと波立っておさまらなかったのです。

音のないザワザワというオトの雑音の中、それでも日常を行っておりました。

ザワザワザワワ  ザワワワワ 
ザワザワ ザワワ ザワザワザ

なにか原因がわからないまま、ザワつきとともに過ごしておりました。
忘れてはいないけれど、逃れることもなく、少しはなれたところにいるザワザワ・・・
ザワザワがいる・・・

やっぱりこんな感覚はひとに伝えるのはむずかしいものですね。
感覚などという不確かさ極まりないもののこと
このようなものに「 氣をつけてなんかいられるか❕ 」 とお忙しくしていらっしゃる方には怒られるかもしれませんね。

で、事のはじまりにもどりますと、わたしが何を見たのかというと

わたしは世間に疎くて全く知らなかってのですが
こちらのニュースで、熊が取りざたされていたことで
その方も森を守る活動をなさっていらっしゃるので、人間の勝手な行動で熊に対する対応に心を痛めての内容でした。

そうですね。共感はしました。
そして、これが今日のザワつきの発端でした。

この事象の中に、多くの白と黒を見てしまい
多くの視点とそれぞれの思いを感じてしまったことがザワつきになっていたのでした。


もちろん、感じたことはそのまま放置したのですが😑
放置とは じぶんでこねくり回さずに自然に任せたということですがね😊


そして、7時間後に上記の引用部分の記事に出会ったのです。

多くの白の意見、たくさんのくろのいけん
まったく読んではいないし、調べてもいないけれど・・・
それぞれに こちらが正しいとの思いや、選ばざるを得ない事情の中の選択や立場があることを想像してしまう。


単純に白黒つけることができなかったからか・・・

ザワつきの正体がすこし理解できたと思いました。

ある意味では、私は白だと思う!と強く思える方はとても幸せだと感じました。自分の信じるもの・正しいと思えるものがはっきりとしていて揺らぎがないのですから・・・

わたしは・・・ゆらいでしまうのです。でも、ゆらぐことで子供が生まれるとわかり、安心しました。

ゆらぎ・・・
量子力学にもつながります?振動・・・
1 /fのゆらぎ っというオトのお話もありますね。

ザワついたことで ゆらぎ にたどりついた今日のお話でした。

ザワつくことって、わるくないのですね😊


ザワつきに敏感になってみることで、生まれるものがある
うれしいです!!


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