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クリーム卵

金色に輝くアルミなべ。韓国ではこの鍋でラーメンを作って、ふたをお皿のようにして鍋から直接食べます。

体に悪いらしいです。このアルミなべ。アルミを少しずつ食べてることと同じだとか。


なので私、こそっりポイするんですけど。

捨てても、捨てても夫が買ってきます。


シンクにあるアルミなべをみるたびに思い出すのは、父が作ってくれたクリーム卵。



作り方

アルミなべに直接卵を割り入れます。

砂糖もお好みでいれます。

火は超弱火、菜箸5本をにぎり、父が太い腕でグルグルかき回し続けます。それを私と弟がつま先たちでのぞきます。

黄色い液状が少しずつ、少しずつ、かたまり、そしてクリーム状に変わったら出来上がり。


甘い香りがしてケーキ屋に来たみたいです。

イメージとしてはスクランブルエッグよりもやわらかめ。

ネットリ系です。



弟よりも一口でも多く口に入れるために、なべにスプーンを直行させます。

そしたら甘くてプルプルな黄色いものが口にひろがり、なんとも幸せな気分に。

食べるというより、飲む行為です。

最後はなべから卵を削り取って終了。

私も直接でしたね。


クリーム卵。

父が最初で最後に作ってくれた料理です。



もう40年も食べていないクリーム卵。

お父さーん、作って~~~







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