今夜の「婚姻届に判を捺しただけですが」について。

安定に、今夜の坂口健太郎もかっこよかった。

グラタンを作る約束をした時の微笑み、
お腹を空かせておきますと言う言葉、
キスをされて嫌悪感がなかったと言う言葉、
ネクタイを胸ポケットに入れて洗い物をするところ、
カナに対してはっきりと偽装結婚はできないと言うところ。
あまりのかっこよさに勝手に口元が緩む。
坂口健太郎のかっこよさについては、まだまだ言い足りないのだが、今回はカナについて話したい。

カナは、坂口健太郎演じる百瀬さんが不毛な恋をする相手、兄嫁の美晴に瓜二つの女性。
顔が似ているだけでも厄介なのに、料理が出来て、なんと言っても策士な女。

何故、今回カナに着目したのかと言うと、

私に似ていると思ったからだ。

言わずもがな
私にあの美貌も、料理の実力も、男性を惑わす力も何も無い。

私が似ているのは、あの

承認欲求の強さ
自己肯定感の低さ

だ。

カナの、

「私じゃなくてもいいってことですもんね。」

 
という台詞には胸が痛くなった。
私も幼い時からずっと感じている気持ちだったからだ。私は誰の1番にもなれない。
今までの私の人生、別に私じゃなくてもいいことばかり。
今は別の道を歩む両親も、
私を恋人に選んでくれた元恋人も、
仲良くしてくれる友人も、
責任を持って働いていたアルバイトも、

何処でも、私である必要がない。誰でもいい。
それなのに、私は同じようにできない。
無駄な責任感や
求められていない愛情。
どれも、勝手に大切に思ってしまう。

カナはインフルエンサーとしてSNSをするも
承認欲求の強さから、百瀬さんのことも匂わせるような投稿をして批判を受ける。
私も、承認欲求が強くSNSもやめられない。
こんな私誰が承認してくれるのだ、自己満足でしかない、やめてしまおうと思える時も勿論あって、いつまでもこの気持ちが続いてくれと願うも、いつも数日するとコメントが来ないかな、いいねが来ないかなと気にしてしまう。

何にも誰にも期待せずに生きていると、
とっても気が楽なのに。
何度も何度も経験してきた感情なのに、
どうして今回こそは、この人はきっと、と期待してしまうのだろう。
どうして同じ傷のつき方をしてしまうのだろう。

上手に生きられないカナに、
自分を投影してまた悲しくなってしまった。
私はもう諦めているが、
カナにはどうか幸せが訪れるようにと願うばかりだ。




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