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「進撃の巨人」海外ファンのヤバさ紹介シリーズ・序文

「進撃の巨人」というマンガおよびアニメのタイトルを聞いたことがない人は、おそらく少ないのではないだろうか。
 発行部数8500万部超え、アニメも大ヒット、様々な商品やイベントとのコラボ、そしてハリウッド映画化と、そのモンスター的人気は社会現象とまで評された。
 コロナウイルスの影響でアニメのファイナルシーズンはオンエアが延期されたが、先日予告編が公開された時はその根強い人気を感じさせる盛り上がりを見せた。

——なんていう一般常識は俺がわざわざ書かなくてもいいのである。

◇抱負「俺にしか書けないもんを書く!」

 そりゃいるでしょうよ! 俺なんかより「進撃」に詳しいというかリアタイで追えてる人というか、それこそコラボ商品コンプしてますみたいな人とか、連載開始時から読み続けてる人とかさ! 

 だがな、このマガジンでは話は別だ。

 今の私には、このコロナウイルスとそれが孕む絶望が蔓延したストレスフルな世界において、大したことは何もできない。
 だけど、ちょっとした英語力とコミュ力、「進撃の巨人」への愛情を以てしてなら、割と笑えるもんを書ける自負がある。

 読んでくれた人が笑っちゃうような、そんで「進撃」がもっと好きになるような、一瞬でも頭の中にピンと張り詰めた糸が緩むような、そんなマガジンにしたいと希求する。

 では具体的な内容について簡潔に予告しておく。

◇「進撃の巨人」海外ファン勢とその言動を紹介したい!

 見出しの通りである。
「進撃の巨人」海外ファン勢=「進撃の外人」が、マジでやべぇんだ。

 正直、日本ではアニメ放送開始当時ほどのインパクトや衝撃は、もうさほどないかもしれない。もちろん熱心なファンは多いし、現在最新エピソードなんかヤバすぎる展開に、俺含む読者が「これどうオチをつけるんだ?!」と考察したり予想したりと忙しい。
 だが、『盛り上がり』という意味では、まずアニメしか見ない勢が後発アニメにどんどん移って行っているし、シーズンの間のブランクが長いせいで辛抱強く待つファンもどうなっているか、あまり想像したくない。

 しかしそこで私は見つけてしまったのである。

「進撃の外人」たちを。

 最初はニコニコ動画だった。
 アニメ版シーズン2エピソード6,通しで言えば第31話、非常にショッキングな事実=超大型巨人と鎧の巨人の正体が明かされる例のアレだ。
 その『リアクション動画』に日本語字幕が付いたものが、ニコニコにあったのだ。

『リアクション動画』について説明しなければならない。
 まずカメラは、そのYouTuberを映しており、画面の端などに、見ているアニメなどが小さく表示される。
 そしてアニメを見て驚いたり、感動の余り涙したり、怒り狂って暴れたり、といった「リアクション」がメインコンテンツとなる。

(音楽のリアクション動画もあるけどね)

 それを見て爆笑しまくった私は、すぐさまYouTubeに飛び、他にもリアクション動画がないものかと、「Attack on Titan」という英語タイトルで検索し、第31話だけで25本以上リアクションを見た。

 最近では何人かの人がメジャーな進撃YouTuberの動画に日本語字幕を付けているので、興味のある方は是非見て欲しい。
 ちなみに以下はニコニコ動画で私が最初に見たリアクション動画である。

◇海外のファン・コミュニティへの出入り

 とあるYouTuberをきっかけに、私は海外ファンのコミュニティに顔を出すようになった。ヨーロッパ圏のファンが多かったので時差や言語の問題はあったが、私は正直おったまげてしまった。

 アイツら超詳しい。

 たとえば、「進撃の巨人」という、日本語にしてはちょっと違和感のあるタイトルが、実は主人公エレン・イェーガーの巨人の名前だったと発覚した時、英語版ではそれが「Attack Titan」と訳されていたのだ。繰り返すが英語版のタイトルは「Attack on Titan」である。つまり、タイトル回収ができていなかったのだ。

 これは日本語を理解しないファンになんとしても伝えねば! と燃え、コミュニティで「日本語のタイトルは『Shingeki no Kyojin』って言って、エレンの巨人が……」とタイピングしていたら、

「ああ、『Attack Titan』が『進撃の巨人』っていうタイトルと同じ意味なんでしょ? みんな知ってるよ」

 なんでだよ!!!!

 ちなみに日本人は私しかいなかった。話によると、日本語を理解する海外の一部ファンが全部情報を翻訳の上拡散しているようだった。
 なんか悔しかったが、そのコミュニティで仲良くなったファン達から彼らの「進撃」愛とファン活動を聞く内に、もはや使命感にも似た欲求がふつふつと沸き上がってきた。

「これ、俺が逆輸入してやる」

 そういうわけだよ。

 なお、このマガジンを書くにあたって協力してくれているのは、アメリカ人の親友Lと、「進撃」オタク女子Mで、同時に前述のコミュニティで知り合ったドイツ人Y、イギリス人Rもおそらく情報をくれると思われる。
 彼らに最大限の感謝を払い、近日中に本篇執筆に着手したい。
 乞うご期待! 

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