RTAファンが「RTA in Japan」へ行ってきた【Summer 2023】
はじめに
自分は特にゲームをやる人ではないのだが、半年ほど前から『RTA in Japan』(以下RiJ)というイベントの動画をきっかけに、RTAの動画をよく見るようになった。
次第に「RiJの会場はどんな感じか知りたい」という気持ちが芽生え、
2023年夏、RiJの一般入場に当選したので、その一部始終をお話したいと思う。
なお、RiJの入場は最近は抽選制となっており、応募前は、
『まだまだゲーム勉強中の自分よりも、行きたいと思っているゲーマーさんが行くほうが良いのでは?』
という考えもあった。
しかし、
「ボランティアに応募したが落選してしまった」のと、「現地に行ってみたい」という欲望が勝ってしまったので結局一般入場で応募した。
当日
自分が当選したのは1日目だったので、開始時刻の12時に入場。
最寄り駅に降りた時点で「走者が~…」とお話をされてる方を数人見かけたので、改めて大きなイベントなんだなと思い知らされた。今日は、この街自体がRTA会場と化したと言っても過言ではないのかもしれない。「何だい 今日は…さっきから首に名札を付けた連中を見かけるが…」と言ってしまいそうになった。
会場ではまず専用のマスクをいただくのだが、緊張のあまり普通に装着してしまったため、最初の3分くらいは強めのゴム紐に耳が挟まれて激痛が走っていた。
(※装着方法をちゃんと読むと、耳の上のゴム紐を後頭部に付けてね、とのこと。)
会場を見渡すと、とにかく人が多く、そして、いろいろなものがあった。
現地に行く前は、RiJでRTAを走り終わった後って
①「観覧エリアのみんなが拍手をする」
②「幕間アニメーションに切り替わる」
という流れだと思っていたのだが、
現地で見ていると、幕間アニメーションに切り替わった後
③「現地の走者さんに向かって、もう1回みんなで拍手する」
という時間があることに気付き、なんかいいなと思った。
走者さんと
会場をウロウロしていると、やはり首にRTAの名札をかけている方が多い。せっかくなので、"RTAの動画で見た&今話しても大丈夫そうな人"を見かけたら声をかけようと思った。「ラウンジ内なら雑談しても良さそう(観覧エリアは静かに見る場所っぽい)」と判断し、ラウンジにいる時は人の名札をチラチラ見る作戦を実行。なんとか、RTAの動画で見たことがある方を何人か見つけ、話しかけた。
自分はすごい緊張しいなのでアワアワしながらも、
「〇〇さんでしょうか。RTA見ました。良かったです。」
と、気持ちを伝えることができた。
あまりにアワアワしていたため、走者さんから「そんなに緊張しないで…!」と言われる場面もあったが、以前は気持ちを伝えることすら怯えていたため、これは成長であり、前に「たまRUN」に行っていたおかげといえるだろう。
読者のみなさんは「良い感じで過ごしているじゃん」と思ったかもしれないが、想定外なことも多かった。走者さんから爽やかな笑顔で、
「あなたのお名前は?」
と逆に聞かれることがあったのだ。
まさか自分が名前を聞かれると思ってなかったので驚いたのと、
(いや、自分は走者じゃないから…!)
と焦ってしまい、どうしたら正解か分からず、
「えっ、あ、ファンです…!」
と、あいまいな返事をすることしかできなかった。
今思えば、焦ったとはいえ"名前を聞かれて答えない"のは良くなかった気もするので、ササッと名前を言ってしまったほうがスマートだったかもしれない。
【他にもあった、現地の方からの質問】
~現地参加する方はぜひ参考にしてほしい~
今日は何のゲーム目的ですか?
何か今やっているゲームはありますか?
◯◯(←ゲーム名)をよろしくお願いします!!!
また、受け答えをする以前に、見つけられなかった方もたくさんいて、それがとても悔しい。
なぜ悔しいかというと、自分は走者ではないので「相手から見つけられることは不可能=自分が見つけるしかない」からだ。
もっと色々移動すればよかった。RTAがおもしろすぎて、ずっと見てしまった。
(※現地でしかできないことを優先できなかったのは悔しいが、同時に「自分は、思っていたより"RTAを見る"のが好きなんだな」とも思った。)
あとは、スタッフさんやボランティアさんらしき人が眼の前をスーッと通り過ぎた時に「えっ、あの名札って、もしかして〇〇さん?」と思う瞬間があったのだが、動体視力が良くなくてはっきりと確認できなかった。これも相当悔しかったが、これはもうお仕事中なので仕方ないということにする。
(※スタッフさんやボランティアさんでも「今空いてるので大丈夫ですよ」と返事をくれる方もいたので、いけそうなら頑張って話しかけてみるのも良いかもしれない。)
無敵時間さんと
走者さんだけではなく、スポンサーの無敵時間さん(RTAinJapanのチャリティグッズなどの販売を手掛けるアパレルブランドさん)のブースにも行った。
無敵時間さんはSNSで2回くらいやりとりをしたことがあるので、この時だけ自己紹介を行うことにした。
初日ということもあり、無敵時間さんのブースは人が絶えなかったのだが、奇跡的に空いたタイミングがあったため、ブース前へ飛び込んだ。
前回のイベントで別の人に自己紹介をした時に、口頭で「私は○○です」と説明をしたのだが、口頭だけだと分かりにくかったかもしれないので、今回は自分のTwitterのホーム画面を見せることにした。するとスムーズに「ああ〜!」と言ってもらえたので、これは良い方法だなと思った。
無敵時間さんは、忙しいなか色々話してくれたうえに
「今日、走者の〇〇さんが来てたら紹介したのに~!」
と悔しがってくださって、とても良い人だなと思った。(※前述の通り、自分は全然走者さんを見つけられないので紹介してもらえたらめちゃくちゃ助かる)
配信ブース付近へ
配信ブースにも、できれば声をかけたいなと思う方がいた。
一般入場者の自分は、観覧エリアには入れるのだが、配信ブースにはなんとなく入れなさそうだ。そして、配信ブース陣はテキパキと働いており、声をかけるのも難易度が高そう。
「配信ブースから出てもらえれば、なんとなく話せそうなのだけど……」と思い、インターバルになるたびに、出ないか~…出ないか~…とジッと観察していたが、初日だからか配信ブースにずっといらっしゃるような感じだった。
「もう声をかけるのはあきらめよう……」と思ったが
「いやいや!
自分は1日しか当選してないんだから、今行かないとチャンスないよ!」
と、憧れの先輩を前にした高校生のような心境になり、何度目かのインターバルの時に勇気を出して、配信ブースの前へ行って、
「アジーンさん!!ファンです!!」
と伝えた。
おそらくお忙しかったと思うのだが、アジーンさんに少しだけ会話をしていただいた。笑ってもらえたことが印象に残っており、
「笑ってもらえた…」
と頭の中でグルグル感動していた。
(※アジーンさんはクールなイメージがあるので。)
あの緊張した場でどうして「思い切って声をかけよう!」と思えたのかというと、アジーンさんのnoteの「忙しそうに見えるけど、対戦お待ちしております」という内容を読んでいたおかげである。
ネットでの意思表示、とてもありがたい。
そうこうしていたら、いつの間にか帰る時間になっていたので、会場を後にした。
帰りのエレベーターに乗る時、なぜか寂しい気持ちになっていて、それが不思議だった。
(※前回の「たまRUN」のときは、入場中に描きたいことが思い浮かんだため「早く家に帰って漫画を描かなくては」という使命感のような気持ちのほうが強すぎて寂しさを感じなかった説がある。)
おわりに
次回RiJが開催されたとして、一般入場に応募するかは分からない。
その理由は、
「自分がゲームをやる人ではないから」
ではなくて、
「次はボランティアをやってみたい」という気持ちがあるからだ。
でも今回みたいに、またボランティアに落選して、結局一般入場に応募するかもしれない。もしかするとオンラインボランティアのほうが当選しやすいのか。そもそも緊張しいなのにボランティアできるのか。その時になったらまた考えます。
あと「たまRUN」のときも書いたが、序盤は「自分以外は、みんな仲が良さそうに見えて気まずい」と感じる時間もあったので、リラックスしながら見たい人はオンラインで応援するのも良いと思う。
最後に、この場を借りてお礼を言います。
運営さん、ボランティアさん、走者さん、解説さん、協賛さん、関係者のみなさん、来ていたみなさん、素敵な体験をさせていただきありがとうございました。
6日間、しかも朝も夜もぶっ通しでRTAやるって(そりゃ人員は交代してるとは思うけど)、関係者の方の準備やドキドキ感などを考えると感謝しかない。
ご飯情報
ちなみにお昼は、RTA走者のaKaFuKu(キイ)さんがSNSでオススメしていたチャンピオンカレーに行った。
結構勇気出してエイヤッと普段行かないカレーのお店に行ったが、かなり良かったので、こういう食の出会いもなんかおもしろいなぁと思った。
【追記】
アジーンさんのnote「1日目の小話」がおもしろいのでぜひ読んでください。突然何者かに話しかけられて「何だ!?」と思っているアジーンさんが見れます。
追記
その後、RiJ冬も行ってきました。
RTAファンが「RTA in Japan」へ行ってきた【Winter 2023】|服 部 三 木 (note.com)
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