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【優先順位】初稿・修正・納品どれが一番?_動画編集者の苦悩

表題の問いに、あなたはさらっと答えられるでしょうか。そして答えられたとして、それを実践できていますか?

優先順位をつけるということは、動画編集者にとってとても重要なことです。個人で活動されている方が多い現状で、この優先順位のつけ方一つでクライアントの評価が変わるといってもいいくらい重要なことになります。

前提:クライアントとのスケジュール、全て明確ですか?

前提として「納期によって変わる」これはその通りです。でもそれは誰しもがわかることですよね。ではなんで「初稿・修正・納品どれが一番?わかりますか?」なんて質問をしているのでしょうか。

それは「全てのスケジュールが明確に決まっている場合の方が少ない」という、動画編集界隈の事情があります。

あなたが納期として目指しているその日程は「初稿:最初にクライアントにチェック出しをする日」なのか「納品日:クライアントに完成したデータを提出する日」なのかでも違いますよね。

具体的には
製作開始日 → 製作期間 → 初稿提出日 → ▲フィードバック → ▲修正 → (▲フィードバック → ▲修正) → 納品
となると思いますが、▲にしている日やタイミングが曖昧なことがよくあります。クライアントによっては納品日が明確にはきまっていない場合もありますね。納品されたらYouTubeにアップする、というような場合などです。

そうなると、いつ先方から連絡が来るかわからない状況が生まれます。でもそれを見越してリソースを開けておくのは効率が悪すぎる…。そういった状況と向き合っていくのも、動画編集者の仕事の一部だと考えています。

本題:初稿・修正・納品どれが一番?


では本題です。初稿・修正・納品、どれが優先順位が高いでしょうか。先ほどもお伝えした通り「納期次第」になってしまう部分もあるので、全て明日が納期としましょうか。
初稿出しも明日、修正後の納品も明日、完パケ後の納品も明日、ですね。
考えてみてください。





考えられたでしょうか。

正解は
「修正 → 納品 → 初稿」です。
もちろん状況により変化するので「正解」と言い切ると語弊があるのですが、上記を基準として頂いて大丈夫です。その理由、背景をしっかり踏まえて、状況が変わってもしっかり優先順位を判断できるようにしていきましょう。

その優先順位になった理由

判断のポイントは

  1. 工数

  2. 納期

  3. 相手

です。そしれこれらは単独で判断するものではなく、複合的に考えて判断してください。

まず 1.工数 ですが、その対応にどのくらい時間がかかるか、ですね。
これに関してはもちろん「初稿 > 修正 > 納品」になります。

ですがその次の 2.納期 について考えると、納期に近いのは当然
「納品 > 修正 > 初稿」になります。

では最後、 3.相手 について考えてみましょう。相手とはクライアントのことで、相手と一言で言っても「相手の作業」「相手の心情」を考える必要があります。
YouTube動画の場合で考えますね

相手の作業:初稿 → チェック
      修正 → チェック(何回あるか不明)
      納品 → YouTubeへの投稿

相手の心情:初稿 → 納期までまだ余裕がある
      修正 → 納期に間に合わせるための…不安と焦り
      納品 → 間に合った安堵と最後の仕上げ

例えばですが、上記のような感じですかね。
修正が一番優先順位が高いのは、
「納期が迫ってきているので早めに仕上げないといけない」という不安と、
「修正が全部確実に直ってくるのか」という不安も同時にあります。
修正指示が大量になればなおさらで、納期までにこの修正が間に合うのかという不安が大きい状態になります。

そして修正がいつ上がってくるかもわからない、未確定な状態で進むことも多々あります。そういった不安を理解し、最優先で対応することはクライアントにとっても喜ばしいことですし、安心材料につながります。
もしすぐに対応することが難しくても、「いつまでにやります」という連絡を入れるだけでも、安心につながることは言うまでもありません。

初稿の優先順位は低い?

では初稿の優先順位は低いのか、ということも考えてみましょう。それはもちろんそんなことはないです。ただ、「納期に迫っている」という時間的な影響もあって修正や納品の方が優先度が高くなるということです。

では初稿もぎりぎりで対応している中で修正指示が来た場合はどうしたらいいのか。それは状況をしっかり伝えて、調整をするしかないですね。ただ、そうならないための状況は作っておく必要があります。
・リソースは常に余裕を持つような案件受注状況にする
・修正指示が少なくなるように、指示書や見本など十分確認して対応する
・リソースか限られていることは事前に伝えておく

納期が近くなると不安が大きくなるのは動画編集者もそうですが、ディレクターも同じです。
そういう気持ちもくみ取って優先順位をつけること、そしてコミュニケーションをとることで、お互い安心して仕事に取り組めるということをぜひ覚えておいてください。


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