コロナに罹患しました⑦

ある日の夜、玄関をノックする音が。
最初は勘違いかな?と思いでませんでした。
コロナでもあるし、多分近所のおばちゃんが何か持ってきたのかも?とは思ったけれど。

その数分後、またノックする音が。
夫が出ると、びっくりした声で「おい!◯◯ちゃんが亡くなったって!」と私を呼びました。

おばちゃんが、「顔を見てやってくれる?」と言ったけど、コロナだからと一旦は断りました。
仕方ないねと帰ったおばちゃん。

涙が止まりません。(やっぱりお別れしときたい。しなきゃ後悔する。)と思いました。

夫に、やっぱり行きたいと伝え、マスクはもちろん、フェイスシールドにプラ手をし、行きました。

「ちょっとだけ、やっぱりお別れしたい…」と泣きながら伝えました。
おばさんは快く家に通してくれました。
プラ手越しにまだ生きてるかの様な、大きな目をぱっちり開けたままのワンコにお別れを言いました。たった数分。コロナのせいでたった数分のお別れでした。

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