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【#1】2本のビワの木

わたしの実家には、ビワの木があります。
背の高いビワの木になる実を採るのは一苦労で、おちゃめな母は毎年、マジックハンドで器用に採ってくれます。

「今年は、もう食べられちゃって全然だめ!」だそうで、鳥なのか、ハクビシンなのか、何者かが毎晩食べに来ているようなのです。

ビワへの愛は、あれば食べるくらいな程度。ビワ茶が好きで、実の方はそれほど好きではないので「そうなんだ~」と気のない返事をし…。

数日後。

「見て欲しい家があるの!!!」と、興奮気味の母。
見に行くと、近所の家にビワがたわわに実っている木が!

うちと全然ちがう・・・。

我が家のビワの実は、9割以上食べられているのに、この家のビワは、その真逆。ほぼ残っている。

・・・なんで?

「やっぱり、うちは引き寄せる家なんだ!」と母。

・・・そうなの??

「鳥や動物たちはうちが好きなのよ!子どもたちもうちの庭を覗きに来ちゃうし!」

・・・嬉しそう。

解釈次第って、こういうことなんですね。



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