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にしなりこども食堂キャンプ 〜みんなで成長できた2泊3日の体験記〜

にしなり子ども食堂に通う小学生1年生から6年生の子どもたちと2泊3日のキャンプに行きました。

僕が運営するオンラインサロンからボランティアスタッフとして参加してくれた子たちの声をまとめました。子どもたちの成長を日々感じながら、自分たちの中でも気付くことや考えさせられることが多々ありました。

好き!できた!そんな自信に繋がる経験が、自分を好きになり自己肯定感を育む。

自分にはこういうところがある…川辺さんの力になりたい…

非日常の空間の中で、いろいろな時間を共にするからこそ、打ち明けられることがある。

子どもたちの経験できる場が失われている中で、人との関わりや、実体験ができる場を作ることの重要性、全力で楽しみ信じてくれる大人が側にいることの必要性を改めて感じました。みんなから教えてもらった”自分の気持ちに真っ直ぐに”、私もそんな場所作りをしていきたいです。

子どもたちと3日間を一緒に過ごして、理由はないけど心が動く瞬間を多く見てきました。「お気に入りの石を持って帰りたい!」「どうしても魚を捕まえたい!」大人になってメリットを考え始めるときっと思いつかない提案を心が向くままに追いかけ回す子どもたちを見て、子どもらしいというよりは人間らしいと思いました。
私も周りや自分の事実よりも感情を大切にして判断していきたいです!

また子どもたちにとって約束がとても大切であることを学びました。大学生になると口約束が流れることや当日に予定を断られることが多くあります。私もそれに慣れてしまっていたので、子どもたちとの約束を勝手に流してしまうことがありました。でも子どもたちはずっと待ってて、夜の約束を朝に催促された時は驚きました笑。
初心にもどって人として大切で当たり前のことを子どもたちから学びました!

何事にも全力でぶつかると言うことを子どもたちから学びました。大人になって、手の抜き方とかもわかってきて、全力になるのが日常であまり有りませんでした。でも、遊ぶのも友達と向き合うのも全力で行う姿を勉強しました。

子どもたちとの会話・体験からの気付きもありました。わざわざ言わなくていい事や、言うまでに達しない自分の気持ちなどを言ってくれて、その素直さに自分の発言は言葉を選びすぎているなと言うことが気付かされました。

日本の子どもたちの現状や社会問題について思うこともあります。忙しいを理由に話を聞いてくれないことや、構ってもらえない時間が多くなってきて、ゲームなどに夢中になるんだと思います。子どもの成長において、他者とのコミュニケーションを通して、子どもたちの自己肯定感を上げていきたいなと思いました。

にしなり子ども食堂キャンプなどの体験が大切だと思います。本当に、笑顔になれます。
1日中一緒にいると、「うんこ!」とかご飯の名前を言うだけで全力で笑いました。こうやって、童心に帰ったり想像力が膨らむので、絶対に大切です!

キャンプでは、生後5か月の子を連れた20歳の女の子と2人でお話をする時間がありました。
福祉を学んでいることを伝えると、彼女は自分の背景、今の状況、困っていること、なぜこのキャンプに来たのかまで声に出してくれました。
私は、彼女の言葉の中で2つ、忘れられなかったものがあります。

「目標を失った瞬間、未来への全てがなくなった」

「今までは、ずっと誰かのせいにしてたけど○○くんを産むと決めてから全部自分の責任として生きる事を決めた」
です。

彼女に両親はいません。
今までの自分の過去を全て持ったまま、一つの命を背負って今、この今もがきながらも前に進もうとしている。未来への希望を抱いて歩んでいる強さに心を打たれました。

私に今直ぐできることはなんだろうと浮かんできたことは4つでした。

・面白い大人たちとの出会い
・ベビーシッター
・ゆっくりする時間の提供
・ゲストハウス(働き先)での団欒の場づくり

目の前の人にできることって、思ったよりいっぱいありそうです。それを一人ひとりが取り組むことで子どもたちの笑顔が少しばかりでも増えたらいいなと思います。

キャンプでの無邪気に表現する子どもたちの姿を、大人や社会の都合によって閉じ込めたくないと思いましたし、私もこれからも子どもの幸せにつながる行動をしていきたいです。

名前だけは知っていたこども食堂でしたが実体というのが知らないままキャンプに参加した。そこで感じたことは環境だけで言い訳をしてはいけないこと。最近「親ガチャ」という言葉があるがそれは言い訳にすぎない。その環境の中でどのように打開をすることを考えるかが重要であると学ぶことが出来た。

朝から夜まで1度も休憩なく遊びに付き合うと、言いたくはないけど年齢を重ねてしまったと感じた。それと同時に遊び心を取り戻せた気もする。"子ども心を取り戻す"ことで手っ取り早いのは、子どもたちと一日中遊ぶことであるのでは?と今回のキャンプで学ぶことが出来た。

最後に僕が感じたことをシェアさせてください。

にしなり子ども食堂の子たちと付き合い出して4年が経ちました。大きくなりました。

地域コミュニティとして全国に沢山ある子ども食堂。西成区は全国的に比べて少し大変な家庭も多いです。子どもたちの背景を見ていくと様々なことを思います。家族との時間が少なかったり、満足にご飯を食べられないなどといったお話も聞きました。体験格差は子どもたちのコミュニケーション能力や自己肯定感などに影響を与えます。近頃はイベントもできないことも多いですが、キャンプをできたこと。やり続けることはきっと子どもたちにとって大きな財産になるでしょう。会うたびに成長を感じさせてくれる。人として興味を持たせてくれる。本当に素敵な魅力があります。彼らから見て素敵な大人でありたいです。

日本中の子どもが、世界中の子どもが、自由に遊び体験し沢山の人と出会い、大人になることに対してわくわくできるような社会にしていきます。

竹中俊
1996年大阪生まれ。社会活動家。
ネパールで35人の孤児が生活を送る児童養護施設の運営。年間80回以上の講演。世界中を旅しながら慈善活動を行う。社会貢献を仕事にし、貧困・環境問題、ミニマリズム、アドレスホッパーの生き方を発信している。活動の一部をネパールのこどもたちの支援に繋がります。

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