チャートむすめちゃん

若い僕には夢がある

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最近の記事

欠損

「1が2mm、2が2mm、3が2mm、4が欠損、5が3mm…」 私は3か月に一度、歯医者に行くのが好きだ。 ホワイトニングの薬剤をもらい、歯のクリーニングをすると、優しくてギャルい受付のお姉さんがシュミテクトの試供品をくれる。 「ホワイトニングで歯滲みるだろうから、使ってね」 可愛い。好きかもしれない。 しかし私が歯医者を好きな理由はシュミテクト(お姉さん)だけではない。 「4が欠損」 これを聞きたくて通っているようなものだ。 私は歯の矯正をした際に4番の歯を上

    • ミソジニーの女

      前略 自分から連絡を寄越したくせに、それに対しての返信が気に食わなかったからって、その後無視するのはどうなんだ。 要はこう仰りたいのでしょう。 私からも意見があります。 貴方は返信の中で「時間のある時にその詳細を聞かせてくれ」と私に優しい言葉を掛けてくださっていました。 私は気持ちを整理して、感情を宥め、少し暇を置く必要がありましたので、その言葉をとても嬉しく思いました。 落ち着いて、時間のある時に、ご連絡した内容についてもう少し解像度を上げてお話するつもりでした。 そ

      • 優しい人、許すということ

        最近、職場に若くてフレッシュな男の子が入ってきた。 フリーアドレスがコロナ終焉と共になくなりつつある弊社では、最近グループの島のようなものができていて、その子が来てから島の匂いが変わった。 香水を目一杯振ってきているのだと思う。私はあんまり好きな匂いじゃないけど。(まあそんなことはどうでもよくて、このnoteに何の関係もない) その子はよく喋る子で、既にグループの人たちとも打ち解けているようだった。 いつだったか、対面に座った日があって、私も先輩らしく色々教えてあげるふり

        • 大丈夫じゃなくても大丈夫

          ずっと黙っていたけれど、実は私は健常者ではない。 発病したのは大人になってからで、普段は毎日薬を飲んでいるので特に日常生活に支障はない。 ただ薬をやめることはできないし、偶に症状が出るので要注意。 まあ、こんな風にさらっと書けるまで、発病してから何年もかかった。 色んなことがあって、何度も死を近くに感じた。 その度に、周りの人たちに支えられて生があることも感じた。 私は普通であることにこだわりがある方で(前回note「根本的な才能とは、自分になにかができると信じることで

          根本的な才能とは、自分になにかができると信じることである

          タイトルが長すぎますか? これはビートルズのジョン・レノンが才能について語った有名な言葉である。 私はこの言葉が大好きで、とても大事にしている。 あんなに素晴らしい音楽を作った、天から才を受けたであろう彼が、才能は自分次第だと示してくれたからだ。 さらには、自分を信じることは、全ての人ができることも教えてくれた。 「どんな人だって成功できる」とジョンは言う。 (さあ、今から暗い昔話をしますから、ジョンの素敵な言葉を持ってブラウザを閉じてくださいね。 私は誰もいないもの

          根本的な才能とは、自分になにかができると信じることである

          愛燦燦と

          (これはフィクションです。実在する人物・団体とは関係ありません。) 「友達がタロットカードでソイツを占ってくれたんだよ。そしたらさ、過去が【THE LOVERSの逆さ向き】ふしだらな気持ち、現在が【DEATH】転換期・悪く言えば転落、未来が【THE WORLDの逆さ向き】窮屈。綺麗にオチがついちゃったよね」 彼女は掛かったように笑っていた。 彼女とソイツとは10年ほど付き合ったり別れたりを繰り返していて、彼女たちに言わせれば「soul mate」、側から見ていると「腐れ

          四姉妹

          家族団欒の場所といえば、みなさんはどこを思い浮かべるでしょうか。 多分、リビングだとかダイニングだとか、そんなところが通常だと思う。 私も、家族で食卓を囲って過ごした時間はかけがえのないものとして今も心にある。 母とテレビを見て笑い合ったり、父と進路の話で喧嘩をしたり、妹と恋愛について語り合ったり。色んな思い出がある。 だけど、私の母とその姉妹にとっては、そうではなかった。そもそも家族団欒というものが、なんとなく奇妙なものだったのだ。 私がそのことを知ったのは、つい先日

          きっかけ

          人がなにかをする時は、きっかけ(契機)があるものだ。 「楽しいから笑うのではない、笑うから楽しいのだ」という言葉を知っている方があるだろうが、これはアメリカの哲学者であり心理学者のウィリアム・ジェームズ氏の言葉である。 意識の流れの理論を提唱した人物で、「笑う」という行動が「楽しい」という感情のきっかけになるとした。 この言葉はよく、辛くても笑っていようとか、そんなふうに人を励ます時に、「笑う角には福来る」みたいな印象で使われることが多いが、私にとってはそうではない。

          思い立ったが吉日

          「読んだ本の感想をnoteに書いてみませんか?」 noteを書いてみようと思い立って、記事を「つくる」ボタンを押すと、そう提案された。 あれ、私は何を書こうとしたんだっけ。 余計なことを提案されたせいで、忘れてしまった。しかし忘れてしまうほどなのだから、世間様に届けるような大したものではなかったはずだ。 そもそもテーマなどなく、兎に角noteを始めてみようと思う。思い立ったが吉日なのだ。 私の性格上、飽きてやめてしまうかもしれないし、途中で方向が変わるかもしれないし、

          思い立ったが吉日