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vol.4 マカオ-MACAU-

皆さん、こんにちは。

今年のGW、日本では最長9連休だったそうですが、中国では「労働節」という祝日に伴い、4月29日から5月1日までが3連休でした。

国際的には、労働者の権利活動のための日として、5月1日を「メーデー」と呼びますが、中国もこの日を「労働節」という国の祝日に定めました。ただ、中国では、労働者の権利活動のための日というよりは、国に顕著な貢献があった人を祝賀する日としての意味合いが強いようです。国に対して全く何も貢献していない私ですが、勝手に自分をお祝いするために、3連休を利用してマカオに行ってきました(^ ^)

マカオと聞くと、だいたい連想されるのは「カジノ」と「♥♥♥」でしょうから、純粋な旅行目的でここを訪れる人って、どれぐらいいるんでしょうね。もちろん、カップルや女性同士での観光客はたくさんいるのですが、男性数名のグループの場合、極めて高い確率で、いかがわしい雰囲気が出ています(笑)。Youは何しにマカオへ。一度インタビューしてみたいものです。

「♥♥♥」目的の男性グループの眼中には無いかもしれませんが、実はマカオって、街全体が世界遺産に登録されている、一大観光都市なんですよ。

ところで、香港がイギリス領だったことは広く知られていますが、マカオがどの国の植民地だったか、ご存知でしょうか。

中国語で「澳門」と表記されるマカオは、1999年に返還されるまで、ポルトガルの統治下にありました。マカオは、16世紀の大航海時代よりアジア貿易の拠点として繁栄しましたが、当時のポルトガルは、明朝から永久居留権(倭寇討伐に協力した見返り)を与えられたに過ぎず、1845年にマカオを自由港と宣言したことを皮切りに、1887年の「中葡和好通商条約」によって、清朝から永久統治権を獲得することになります。その後、香港返還の動きと並行してマカオの返還交渉も開始され、香港と同じく一国二制度の政治体系のもと、中華人民共和国の特別行政区に編入されました。

約500年もの間、ポルトガルと密接な関係にあったマカオは、西洋と東洋が融合したエキゾチックな街として、独特な魅力を放ち続けています。

そんなマカオの基本情報は、こちら。

マカオ-MACAU-
所属:特別行政区
エリア:マカオ
面積:約30.8㎡
人口:約65.3万人
タクシー初乗り料金:19パタカ

マカオの通貨は「パタカ」。これが全然覚えられなくて、よく「パカタ」とか「タパカ」とかって、言い間違えをしてしまいます(汗)タクシー料金は19パタカ≒250円、上海と同じぐらいですね。ただ、エリアを跨いでの移動などは追加料金がかかるため、若干複雑です。面積と人口は、ソースによってバラツキがあるのですが、公式には上記の通りです。東京都の70分の1にも満たない面積に60万人を超す人々が住んでおり、地域別に見た人口密度は、香港の3倍近くにもなります。

そんなマカオは、どこにあるかと言うと。。。。


。。。。

。。。。。。。。。。。。。。



あー、やっちまった。

また豆粒に戻ってしまった。

中国全土を旅すると言いながら、とりあえず自分が行きやすい場所から行っているので、一向に地図が赤くなりません(笑)まあ、ここから先の旅では、徐々に赤が目立つようになるでしょう(訪れた旅先→赤、これから訪れる旅先→黄)。

気を取り直して、異国情緒溢れるマカオの旅スタートです。


【Day.1】2018.4.29

3連休初日。10:05のフライトに乗るため、いつもの虹橋空港へ。激混みが予想されましたが、意外と普段と同じぐらいでした。ほぼ定刻通り離陸→12:30に現地着陸。無料のシャトルバスに乗って、ホテルまで約10分。めちゃくちゃ便利です。荷物を置いて、とりあえず近場で腹ごしらえ。道中、マカオのランドマークが早速のお出迎え。

1st Photo @ミニエッフェル塔

2016年9月にオープンした、「パリジャン」というIR施設のシンボルとして建てられたこちらのエッフェル塔。本場パリのエッフェル塔の2分の1スケール(約160m)だそうです。完成から日が浅いのに、「昔からいましたけど?」みたいな顔をしているのが若干腹たつ。何れにせよ、ここを切り取ると西洋の街にしか見えないですよね。不思議都市マカオ。

パリジャンから一つ信号を渡った先にある「Studio City」という、これまた巨大なIR施設で遅めのランチ。フードコートみたいな所で食べた、スペアリブのかた焼きそばが空前絶後の大ヒット。ただ、お値段は158パタカ≒2100円もしました。だいたいどこのレストランも10%のサービス料が計上されるため、食費コストは総じて高め。焼きそばがあまりにも美味かったので、他にも色々注文してたら、ランチで総額6,000円以上もかかってしまいました。。。あ、一応妻帯同です(1人でマカオはどう考えても行かせてもらえないので笑)

昼食後、色々なIR施設を散策しながら、どうにか嫁さんの隙を見てカジノへ潜入しようと試みるも、「カジノ行ったら殺す」の一言で断念。後から調べたら、今のマカオのカジノ、BJやバカラなどのテーブルゲームは、だいたいミニマムベット500香港ドル〜らしく、毎回7,000円が消えていくような勝負は、どちらにせよ私には無理です(^▽^;) ひと昔前は、ミニマム100香港ドルぐらいのテーブルもあった気がするんだけどな〜。ちなみにマカオは、だいたいどこでも香港ドル、パタカ、人民元が使えるのですが、レートは「1:1:1」となっています。香港ドルとパタカはほぼ同じレートなので問題無いのですが、パタカと人民元は10:8ぐらいのレートなので、中国からマカオに行かれる方は、事前に香港ドルorパタカを用意しておいた方が無難ですね。

お忍びカジノを諦めて、一回ホテルに戻ると急激な胃痛が。。。完全にランチを食べ過ぎました。。。。。胃薬を求めて近くの薬局を探すことに。もう観光どころじゃ無いぐらいしんどかったのですが、写真に収めたい景色が広がっていたのでパシャリ。

2nd Photo @ザ・ベネチアン前のストリート

マカオで、いや世界で最も有名なIR施設の一つ、ザ・ベネチアン。写真中央から右の白い建物です。ラスベガスのカジノリゾート運営会社・サンズによって、2007年に建てられました。イタリアのベネチアを模した当該施設は、数あるマカオのリゾート施設の中でも、一際存在感を放っています。このストリートの先には、昼間訪れたエッフェル塔が見えます。夜になるとライトアップされるんですね。つくづく生意気だぜ。

無事に胃薬を入手したものの、結局この日は夕食をとることはできず、次の日に備えて早めの就寝。無念。


【Day.2】2018.4.30

何とか体調も回復し、2日目は朝早くから始動。今日の目的は、世界遺産巡りです。冒頭で、「マカオは街全体が世界遺産に登録されている」と書きましたが、具体的には、22の歴史的建築物と8カ所の広場が、「マカオ歴史市街地区」としてユネスコ世界遺産に登録されています(2002年)。

世界遺産巡りにあたって、色々な旅ブログを参考にさせて頂いた結果、南端の媽閣廟から徒歩で北上していくルートを選択しました。とりあえずホテルからタクシーで移動。観光の密度にもよるのでしょうが、結論から言うと、約半日で、ほぼ全ての世界遺産を訪れることができました(^ ^) このブログのテーマは「8 photos」なので、世界遺産の全ては紹介できませんが、いくつかピックアップしたいと思います。まずはこちらから。

3rd Photo @媽閣廟

この日の世界遺産巡りの出発地に選んだ媽閣廟。1488年に造られた、マカオ最古の寺院であり、ポルトガル人が植民を開始した場所だとも言われています。私は広東語は全くわからないのですが、媽閣廟の広東語読み(マーコミュウ?)が、マカオの語源なのだとか。言わば、マカオのルーツとも言える由緒ある寺院です。この日も多くの参拝客で賑わっていました。入り口は狭いのですが、中には4つのお堂があります。どの仏様に何をお願いすれば良いのかわからなかったので、とりあえず一番偉そうな仏様に、適当にアレコレお願いしておきました。バチ当たるわ。

媽閣廟に到着したのが午前9時、そこからマカオ歴史市街地区の中央付近にあるセナド広場を目指して、2時間半ほどかけて北上していきます。道中には全部で12箇所の世界遺産がありますが、少し歩くと次のスポットに辿り着くため、特に疲れを感じることも無く、スイスイ歩けちゃいます。そうこうしている間に、美しい中庭を持つ民政総署を抜けて、セナド広場に到着しました。

4th Photo @セナド広場

民政総署の建物内から撮った一枚。マカオの市街地中心に位置するセナド広場は、パステルカラーの情緒ある建物に囲まれた、一大観光スポットです。ここを世界遺産巡りの拠点にする人も多いですね。まだお昼どきまで若干時間があったので、北側の世界遺産も全部行っちゃおうってことで、恐らくマカオ世界遺産の目玉である聖ポール天主堂跡に向けて、歩を進めます。途中いくつかの教会や広場を経由しながら、40分ほど歩くと見えてきました。

5th Photo @聖ポール天主堂跡

聖ポール天主堂跡は、1602年から1640年にかけて建設され、1835年に火事で崩壊した聖母教会と教会の隣に建てられた聖ポール大学跡の総称です。当時の聖母教会、聖ポール大学およびモンテの砦は全てイエズス会による建築物であり、マカオの「アクロポリス」のような存在だったと考えられています。近くには聖ポール大学の考古学的な遺跡が残っており、細密な教育プログラムを整備した東洋初の西洋式大学であった歴史を物語っています。今日では、聖ポール天主堂跡のファサード(正面壁)はマカオのシンボルとして街の祭壇のような存在となっています。
引用:マカオ観光局オフィシャルサイト

だそうです(笑)ドラクエに出てきそうな廃墟感のある教会。なかなか味があります。

ここまで来ると、世界遺産巡りも終盤。マカオ市街を見渡せる丘、モンテの砦を目指してヒーヒー言いながらラストスパート。昨日とは違った胃痛が発症しそうになりましたが、何とか階段を登りきってピットイン。いや~、ここからの景色、すっごく見晴らしが良くてお気に入りの写真が撮れたのですが、掲載枚数の関係で泣く泣くカット。自分で設定した「8 photos」が恨めしい。

マカオの世界遺産は、結構がっかりスポットとして認知されているようですが、個人的にはとても楽しめました。どの景色を切り取ってもアート感が溢れており、半日もあればサクッと散策できちゃうので、特にカップルにはお勧めですかね!まあウチの嫁さんは「花より団子」な人なので、セナド広場に着く前にはもう飽きていて、さっさとポルトガル料理を食わせろオーラがハンパなかったですが。

というわけで、そんな嫁さんも唸ってしまう名店でランチしてきました。

6th Photo @エスカーダ

セナド広場から徒歩数分のところにあるポルトガル料理のお店、エスカーダ。色々な方がブログで取り上げていたので、ランチはここにと決めていました。店内はほぼ満席。私たち夫婦以外はほとんど日本人の方でした。

ポルトガル料理自体ほとんど食べたこと無かったのですが、とりあえず米が食べたかったので、こちらの海鮮リゾットを注文。タコ、あさり、牡蠣などの具材と共に後ろに控えるは、海鮮オブ海鮮、カニY(・∀・)Y 美味い以外の言葉が見つかりません。40度の高熱の時に出されても、多分許しちゃいます。お値段は498パタカ≒6750円。うーん。許す!!!他に料理2点、ビール4本飲んで、総額1016パタカ≒13,700円。あ、また調子に乗って食べ過ぎた。。。。けどまあ、カジノのチップ2枚分と考えれば。ね。カジノ行ってないしね。昨日晩飯食べてないし。ね。

と自分に言い聞かせたものの、ホテルに戻って再度胃痛と闘うハメに。結局この日も夜はほとんど身動きが取れず。ようやく体調が戻ったので、売店で買った一平ちゃんを嫁さんとシェアして終了。海外で食べる一平ちゃんは、最高です。


【Day.3】2018.5.1

終始食い倒れていて、何しにマカオに来たのかよくわからないまま、最終日を迎えました。帰りのフライトは19:55。この日の最大の目的は、バンジージャンプ!妻も私も初体験です。

高さ338m、マカオで一番高い建物、マカオタワーに向かいます。マカオタワーのバンジージャンプは、商業施設としては世界一の高さ(233m)で、ギネス記録に認定されているとのこと。Tシャツとか、認定書とか、撮影とか込み込みのプランで、1人約5万円。海鮮リゾット7人前のお金が、6秒間で消えます。カジノが可愛く思えるわ。

7th Photo @マカオタワー

嫁さんが飛び降りる直前の映像。マカオの街並みが映えますね~。まあ料金はアレですが、人生一度はバンジージャンプにトライしても良いかも!?私は絶叫し過ぎてスタッフにドン引きされました。2回目以降は、1万円ちょっとで飛べるそうですが、果たして再チャレンジの日は訪れるのでしょうか。。。

刺激的な体験を経て、初日に訪れた「Studio City」にてマカオ最後のお食事。さすがに学習をしたので、注文は控えめに。まあ、その後にこれを食べたかったからなんですけどね(^ ^)

8th Photo @Cotai Egg Tart

マカオ旅行、最後の締めはエッグタルト。Studio City内にある、「Cotai Egg Tart」というお店で購入しました。特に有名店という訳では無さそうでしたが、十分美味しかったです。ポルトガル領だっただけあって、エッグタルトはマカオのあちこちで売られています。エッグタルトって、味も好きなのですが、焼いている時の香りも最高ですよね。一個12パタカ≒160円。

もう2個ぐらい食べたい衝動を抑えて帰路へ(安定のフライト2時間半遅延)。以上、マカオの旅でした!

全33の旅先のうち、これで4ヶ所制覇。まだまだ8分の1、先は長いですねー。とりあえず豆粒スポットは全部行ったので、次回以降、徐々に地図の見栄えが良くなりそうな予感です。あまり観光のイメージが無かったマカオですが、歴史を肌に感じられるアートな街並みは、とても素敵だと思いました。食事もかなりレベル高いです。ミニマムベットがもうちょい低ければ、カジノでも遊びたいな~。

ではでは、また次回のエントリーをお楽しみに!
再见👋

マカオ-MACAU-
2018.4.29-5.1(2泊3日)
DAY1 ミニエッフェル塔→Studio City→ザ・ベネチアン
DAY2 マカオ歴史市街地区(媽閣廟から北上)
DAY3 マカオタワー→Studio City

次回の旅先:フフホト (2018年6月下旬投稿予定)

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