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黄鶯睍睆す - 春・立春のこよみ -

黄鶯睍睆  | うぐいす なく

2月9日〜13日頃

- 春の七十二候 -

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うぐいすが、山里で美しく清らかに鳴き始める頃。

早春に鳴くうぐいすは春告げ鳥。
同じくこの時季に咲きはじめる梅の花とともに
古来より「梅に鶯」といわれ、
人々に愛でられてきました。

まだまだ三寒四温で
今日みたいに寒さ厳しい日も。
ホーホケキョが聞けるのはまだ先かな。

梅はちらほら咲きはじめているようですよ。

わたしは桜よりも、梅が好きなんですよね。
万葉の時代から人々に愛されてきて
たくさんの和歌にも詠まれています。
ひかえめに、でも小さくても鮮やかに
可愛らしく咲き
ほんのりとしたかぐわしい香りを放つ。
いにしえの美しさを感じるんだ。

よい香りに誘われて
どこに咲いているんだろう?と
その古木を探すこともしばしば。
そうしてたどりついた場所に
ぽっぽっと梅の花が咲いているのを見つけると
ああ…春だな…と、思わず笑みがこぼれます。


小さい春はもう、すぐそこに来ています。


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日本の季節感や暦が
昨日よりもちょっと身近に感じられるような
記事を、二十四節気・七十二候にあわせて
更新しています。

四季のうつろいを楽しみ、暮らしを愛おしむ。

せわしない日常の中で
自然の流れを、つと感じてみること。

こんな世の中だからこそ
大切にしたい感覚です。

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