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諏訪大社にて

スキーとスノーシューをしに長野県蓼科(たてしな)に行ってきました。
西高東低の気圧配置、ニュースでは、外出注意が出る中、南諏訪インターを降りる前から、路面は凍結。久しぶりの冬将軍到来の中、雪国に突入しました。

4000年前の土偶-国宝

尖石縄文考古館に立ち寄った後、マイナス20℃という寒すぎてスキー客も少ない中ちょっとスキーを楽しみ、ホテルへ向かいました。
翌日は快晴。でも、マイナス18℃。早々とスキー・スノーシューを切り上げ、初の諏訪大社参拝となりました。
今年は、諏訪湖が結氷し、「御神渡(おみわたり)」が見られそうとの情報で期待が膨らみます。


鳥居の奥に御柱

諏訪大社は、予想を超えるまさに大社。信濃国の一宮とのこと。御柱祭でも有名なおやしろは、森林王国信濃の国らしい神社で、境内には祭に使った御神木が何本も祭られており、漆塗りの社殿とは、趣が大いに異なるものでした。

鹿食免 お札と箸

社務所のお札場に「鹿食免(かじきめん)」の看板があり、クエスチョンマーク!!がつきました。
解説書によると、鹿肉を食べても良いという免許ということです。
今では、害獣とも呼ばれる鹿は、八ヶ岳・蓼科山の麓には沢山生息しており、蓼科山への行き帰りに我々の目を楽しませてくれます。

私の住む鎌倉には、神社仏閣が多く、「四つ足」を食うことは、明治時代以前までは、推奨されてこなかったのですが、勿論諏訪の地でも、同様であったことのようです。その証拠に、「鹿食免」という名の肉食許可書が存在するわけですから・・・。

鎌倉武家祝膳

私の経営する鉢の木では、時代食と称して鎌倉武家祝膳を時々提供しています。
鎌倉時代の武人が食した物は、吾妻鏡にも辛うじて絵が残っていますが、「鹿食免」との出会いは、驚きと共に新鮮でした。

数万年前から、縄文人が弓と矢で狩猟を続けた「日本のへそ」とも言えるここ諏訪の地では、太古の昔から、自然と人がお互いに共存し合い、自然神とも言える信仰として、活き活きと我々の心に伝承されています。
中でも勇猛果敢な木落しの神事-御柱祭は、日本三大奇祭と言われ、信州人の心意気を感じさせてもらっています。
そして稲作が行われる前の日本人を感じられる、諏訪地方を是非訪れてみることをお薦めします。



 

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