自分は忍者だと思ってた保育園時代

保育園児の頃、自分のことを「忍者の子供」だと思ってました。
この記事ではその思い出を忘れないように記録します。🥷

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当時、「忍者」は職業だとは知らず、「そういう生き物」だと思っていました。
「人魚」という生き物がいて、「妖精」という生き物がいて、
「海賊」や「忍者」という生き物?種族?がいるという世界観だった。

だから(?)私は"忍者"という種の子供なのだ、と。

そう考え他のは、私のかよっていた保育園が原因。
保育園のカリキュラムが変わっていて、
「年長さんは忍者」として1年間を過ごすのだ。

春に先生が風呂式で作った忍者服を渡される。
時々遊びの中でその忍び装束を着て、忍術の修行と称して遊びの中に運動を取り入る。
運動会の「障害物競走」でも忍者服を着て修行の成果を披露する。
卒園式も忍者服で卒業証書ならぬ「免許皆伝」をもらう徹底ぶりだった。

私は「強い、かっこいい、戦う」存在に憧れる女児だった。
年中さんの頃から「早く年長さんになって忍者になりたい!」と思っていた。
念願の年長になった私はコンセプトであることを忘れ、
本物の忍者になれた気がしたのである。

当時は今ほどジェンダーフリーな感覚はなかったので、
「女の子だからクノイチだね。薬を作ったり色仕掛けをする」みたいなことを言われたが、そんなひ弱そうなものに興味はない。
ピンクの忍者服は断固拒否し、紫の忍者服を着続けた。
私は闇に紛れて戦いたかったから。


「今は子供だけど、修行を積めば立派な忍者になれる。」

そう思っていた私は、毎日保育園で1人で修行に励んでいた。
もちろん友達や保育士、親にも内緒だ。

あまり自分の考えを伝える方じゃないし、語句が未熟なので表現できない。
そもそも忍者は忍ぶものなので、バレてはいけない。
(やりたくないことは床に張り付いてでもやらないけど)自分がやると決めたことは、
作戦を立てて、PDTAサイクルを回し、達成されるまで毎日コツコツこなす幼児だった。
私は性格診断でいうところのINTJ
(計画性があり、論理的、やると決めたらやる根暗ぼっち)
その特徴は子供の頃から顕著に出ていた。

主に下記のことを取り組んでいた。

・非常用スロープを手を使わないで上まで登りきる
・ブランコを90度まで漕ぎ、ジャンプする(怒られる)
・空中坂上がりの回転数を毎日自己ベスト達成する
・園庭に生えている小さい枝を飛び越える(木の成長に合わせて高く飛べる予定)
・園庭の白粉花の花弁で純度の高い色水(薬)を作る。
・白粉花の種の中身を白い粉にして、大量に集めて撒くことで目眩しを用意
・先生に手裏剣を作ってもらい、携帯する。
・新聞紙で1mmのズレもないカッチカチの棒(刀)を作り携帯する。
・大人にバレないように職員室まで行く
・縁のうさぎを飼い慣らそうとする
・忍者文字(達筆な漢字みたいなぐにゃぐにゃした何か)をかけるようにする。
・砂場を下に敷いてあるの金具が見えるまで掘り進め、隠れる。

1人で黙々と何かしている女児を、当時の保育士さんの目にはどう映っていたのだろうか。🤔

私は真剣だったので、他の子達が遊び半分でなのが不思議だったのを覚えている。
いや、遊び半分というか、100%遊びなのだが、
「お前らそんなんじゃ忍者としてやってけねーぞ?」と。

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今はもうこのコンセプトはなくなっているらしい。
私の母は在園中「なんで忍者?卒園式の正装が忍服??」と疑問だったらしいので、
保護者からの声でも上がったのだろうか。

復活してほしいな〜〜

私は基本的に物心着いた頃から、
「保育園」とか「学校」とか「会社」とか大嫌いである。
"毎日行かなきゃいけない""人間がウヨウヨいる"ところ辛いくて、
ネガティブな思い出が多い。

でも忍者修行に明け暮れていた5歳児の思い出は、
大人になった今思い出すとほっくりする☺️

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