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11/27 不登校のおはなし会終了しました

■共感で心をつなぐ、親も孤独にしない取り組み■

我が子の登校しぶりや不登校で悩むお母さんたちのおはなし会が、市原市姉崎で個人開催されました。「我が子の不登校に直面した時、親も孤独になってはいけないんです」、そう語る主催の高橋さんは、自身も長くお子さんの不登校と向き合ってきたお母さんのひとり。開催2回目の今回は、市内外より5人のお母さんたちが集まりました。


■親が発信しない限り、表に見えない問題■

現在の日本の不登校児の数は約19万人にのぼるとのこと。「不登校」とは、何らかの心理的・情緒的・身体的あるいは社会的要因・背景により,子どもが登校しない,あるいはしたくともできない状況にあること(ただし,病気や経済的理由によるものを除く)をいいます。その中でも学校としては、「年間30日以上の欠席」に該当すると、不登校児としての対応が始まるようです。

私もそうでしたが、不登校の兆候、「登校しぶり」が始まったときほとんどの親は焦りや心配が先に立ち、なんとしてでも行かせようとすると思います。それは、甘やかしだとか、教育ができていないと思われるのではないかという、周りの目への怯えから来るものです。特に私たち40代は「根性論」が主流だった(笑)時代。「学校は休まないこと」「簡単にあきらめないこと」「部活動では水を飲まないこと(←これはちょっと違いますねw」などという、鋼の精神を作り上げる事こそが美徳だと、刷り込まれてきた年代。親御さんの気持ちがとても分かります。

だからこそ、我が子が学校に行かれないという現実を受け止めることに、個人差はありますが、とても時間がかかるのです。忍耐強い親御さんほど、それを認められず、「助けて」の声を上げられず、学校に行かない子どもとひとりぼっちで向き合う日々を繰り返す中で、追い詰められどんどん孤独になっていく…そんな風に、当時の自分を振り返って思うわけです。だから私が大切だと思うのは、まず、信頼できる人への「助けて」の発信です。相談でもいい、愚痴でもいい、とにかく何かしらの声を上げなければ、その現実は表に出ないのです。

■抱える思い、吐き出しいつしか笑顔■

今回のお話会には、小~高校生の不登校児を持つお母さんが参加。自己紹介から始まり、それぞれの不登校事情を交換するうちに、不思議な共通点が見えてきました。みんな「がんばり屋さん」だということです。「クラス委員を誰もやらないから引き受けた」「応援団をみんな嫌がるから立候補した」「文化祭の発表の代表を誰もやりたがらないから引き受けた」…その任務を果たして、ぱたりと学校へ行かれなくなった。そんなケースが多く挙がりました。

「応援したい反面、頑張りすぎないでほしい」…そっと見守ってきたお母さんたちは、お子さんの疲弊した状態にとても心を痛めたと口をそろえます。自分の体と心ではないから、その現状がわかりにくい。それは仕方のないこと。コントロールはできないものです。また、周りからの「甘やかしだ」「うちならあり得ない」「なんでそうなっちゃったの??」といった声がけにも、とても傷ついてきました。こういった思いを一人がつぶやくと、うんうん!とみんなでうなずき、そうだよねー!わかるー!!と、いつしか女子会のノリに(笑)。笑顔も出たりして、とても和やかな集まりでした。

■進学どうする?高校は選べるの?■

中学生のお子さんをお持ちの方向けに、今回ごく一部ではありますが、通信制高校の資料もお持ちしました。なぜかというと、私自身が当時、通信制高校への理解が少なく、通信制高校は悲観的な選択肢に該当するとの先入観があったからです。実際長男は現在、県内の通信制高校に入学しましたが、自分が持っていたイメージが恥ずかしくなるくらい素晴らしい学校でした。だからもし、進路に不安を抱えるなら、選択肢の一つとして通信制高校も視野にいれるとよいかと思うのです。これに関しては、後日別記事で書こうと思っています。

■お母さんの笑顔が子どもの栄養、エンジンが壊れる前に■

「学校に行きたくない」は、子どもからの精いっぱいの「助けて」のサインです。それをキャッチできるのは、親以外に誰もいない。「ねえ!子どもの心(エンジン)が壊れてからでは取り返しがつかなくなるんだよ!」…当時、不登校を長期にわたり認められない私に、同じく不登校の子をもつ友人が強く放ってくれた言葉。そこで気付かされました。今思い出しても、この一言がなかったら私は、気持ちを切り替えて動き出せなかった。ほんとうに感謝しています。

具体的な支援要望の中には、行政に頼らないといけない部分もたくさんです。今は小さな声ですが、少しずつ大きな声に。そして、そのつなぎ手となる援助者も少しずつ現れています。ほんとうにありがたいこと。そして、お母さんはマイナス思考の意固地にならないこと。だって、頑張り屋さんなのはお母さんも一緒ですから。お子さんは、いつだってお母さんの笑顔を見たいんです。

※ここでの記事は、あくまで個人見解の発信です。ご了承ください。


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