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F太さんの「お金」は好きだけど「お金を稼ぐこと」にはそこまで興味が持てないあなたへ を心理学的に考えてみる

F太さんが昨日書かれた記事、とても共感する場面が多く素晴らしい記事でした。

個人的に「こういう考えもあるかも」っていうポイントが出てきたので記事にしてみようと思います。

お金を稼ぐこと以外のことをしてしまう心理

「まずは」「まずは」「まずは」で、お金を稼ぐ以外のことばっかりやってしまう。お金が欲しいはずなのに、それ以外のことをしてしまう。

わかる~。

なぜかまずは勉強しなきゃとか、準備が整ってからって考えて結局本来の目的を見失ってしまうことが私は本当に多いです。

なんでこれが起こるのか自分なりの原因は2つあります。

①達成バイアスが働いている

達成バイアスとは、長期的で重要なタスクよりも、短期的で重要度が低いタスクをやってしまうバイアスです。

学校のテスト前になぜか部屋の掃除がすごくしたくなってしまうアレです。

アメリカの病院で集めた4万件の治療データでも、1日の患者数が増えるごとに医師の達成バイアスが激増して、軽症の患者を優先して診断したそうです。

日本だと「お客様は神様」のような感覚があって、お金を稼ぐハードルがすごく高い印象あります。他の国のお店にいくとウエートレスさん仕事してないとかよくあります。

なので,怒られることが嫌なので達成バイアスが生まれてしまうのだと思います。

今まで日本語教師やスポーツコーチをしていたことがあったのですが、生徒たちも難易度の高いことをする時は「まずはひらがなの練習をしなきゃ」とか「もうちょっと基礎練習をします。」と言うことが多かったです。

達成バイアスについて書かれている本↓



②マネースクリプトが金銭忌避になっている

マネースクリプトとは、「お金に関する、人の考え方の中核を成し、
マネー行動を起こさせる原動力」のことだそうです。金融心理学者
ブラッド・クロンツ博士が作った言葉です。

マネースクリプトの分類は4つあります。

①金銭忌避②金銭ステータス③金銭崇拝④金銭警戒

金銭忌避はお金は汚い、悪いものという考え方。日本人に多く、お金持ちは悪い人という価値観です。

金銭ステータスは「お金=人の価値」と考える人です。

金銭崇拝はお金があればほとんどの問題が解決すると考える人。

金銭警戒が働いて貯蓄することが大事で、できる限りお金を使わないことをよしとする価値観の人です。

この分類で考えると私は金銭忌避にあたるのかなと思っていて、お金を稼ぐ=自由を売ることだと考えてしまうことが多いです。出世もお給料は上がるかもしれませんが責任が伴うので嫌だと考えてしまいます。

お金持ちは金銭崇拝の価値観を持っている人が多いそうで、少しずつ考え方を変えないといけないなーと思っています。

F太さんのパートナーのモチベーション

彼女は昔から料理が好きで、最近始めた通信販売のオリジナルクッキー缶がものすごく好評で、100個が6分で売り切れる。その制作過程をみさせてもらったことがあるが、もう、手間暇が半端ない。ここまでの時間をかけて、しかもこれだけ沢山の人が欲しいといってくれているのだから、もっと値段を上げてもいいのでは?という私のアドバイスを、彼女はひどくつまらなそうに聞いていた。

これを読んだ時に「あ、多分内発的モチベーションの強い方かも」と思いました。

人間の性格特性は大きく分けて内向型と外向型があるそうです。HSPとかも最近話題になっていますが、HSPは聴覚や視覚の感覚が敏感なタイプですね。

内向型の人と外向型の人ではモチベーションの出し方が全然違うようで、お金とかトロフィーなどの外的な報酬があると、外向型の人たちはモチベーションが高まる一方で、内向型の人はむしろモチベーションが低下することがあるそうです。

モチベーションが落ちてしまう現象をアンダーマイニング現象と言うそうで、好きで絵を描いていた子どもたちにモノをあげると、自発的に絵を描くことがなくなるそうです。

私もボランティアで日本語の指導をしていた時に,タダでは悪いからと少しばかりお金をもらうようになったんですが、急にやる気がなくなったことがありました。

今日のボランティアがこれくらいの時給なんだと数値で表されるとなんだか割の合わない仕事をしているなと思ってしまったからです。

お金を出してくれた方からすれば善意で感謝の意味を含めてお金をくれたと思うんですが、当時はなぜこんなにモチベーションがなくなってしまったのか分からなかったです。

内向型人間の脳内はけっこう複雑なようで,自分の中から沸き起こる好奇心をエンジンに職人気質なスキルを身につける人が多いそうです。

社会的には外交的な方がカッコよく、学校でも好まれますが、自粛ムードになった今、内向型人間のチャンスが来たと思ってます笑

目の前の人を喜ばせる気持ちの強さ

金銭欲、承認欲求が満たされると、人間は「人に喜ばれる行為」がしたくなってくるものらしい。Twitterでお金を配りまくるお金持ちの人やYoutuberを見ていると、そういうふうな仮説をどうしても思い浮かべてしまう。そういう人の真意を詳しく聞いたことがないのであくまで想像だけど。

最近読んだ本でかなり刺激的だった本があります。

この本には目標思考や競争はモチベーション長続きしないよ。人間の進化の歴史から考えると、感謝とか思いやりの社会的感情が一番やる気が長続きするよ。

と言っています。

F太さんの言われているお金持ちの方々は,一番脳が喜びつつモチベーションが上がる感情を優先的に使っている人たちだからこそ成功したのかもしれません。

この本を読んでから「めんどいなぁ。」とか「眠たいけどとりあえずスマホいじるかー」と思った時、「この行動をさっと終わらせたら誰かに役立つことできるよ!」とか「ここで我慢できたら,睡眠の質上がって、明日誰かの役荷立つよ」と考えるとダメな行動をすることがちょっと減るようになりました。

今やっているすべての行動が自分のためだけの行動じゃなくて、家族や友達、恋人、このブログを読んでくださっている誰かの役に立つと考えると大きなグループに所属してる気がして何か力がわくんですよね。

いずれ必ず必要になる「目の前の人を喜ばせる」スキルをひたすら磨くことに没頭して、お金はついでに稼げばいい。実はお金を稼ぐことに興味がないほうが、最終的には得になるのだ。

心理学的なデータだけでなく、F太さんの経験談としても「目の前の人を喜ばせる」ことが大事だとおっしゃっていたことは感慨深かったです。





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