イイシラセ【『太陽の法』仏とは何か】(2024/04/23)
昔話になります。
私が初めて『太陽の法』を手に取ったのは19歳の時でした。貪るように読み進めたことを覚えています。ただ当時の私の認識力では「人生」について深く考えることはできませんでした。
一般用語として「人生」という言葉は使われます。この世に生まれてから死ぬまでの数十年の間のみを「人生」と考えることはだれでも可能な範囲です。その中であってもさまざまなドラマはあるでしょう。
しかし生まれる前、死んだ後の人生があるならば、劇的にその意味が変わります。釈尊の説かれるように、この世での生き方があの世の人生に大きく影響するならば、この世でどのように生きるのかをもっと真剣に考えなくてはならないでしょう。
また人間が仏によってつくられた存在、生命であるならば、人生の意味はもっと奥深いものになっていきます。
無神論、唯物論を真理と思う人も世の中にはいることでしょう。彼らには神も仏もあの世も夢の話でありましょうし、悪く言えば虚構として理解しているかもしれません。しかしそんな彼らであっても「人生」は現実として対面せざるを得ません。
「人生」を通して人間は世界を知ります。無限に広がる世界を眺めるためののぞき穴として人生はあるようにも思えます。
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