人が心を開くのは、向き合う相手の「人間力」に触れたとき
占い師として日々お客様と接する上で、私が常に心掛けていることがあります。
それは、「同じ目線で向き合う」ということ。
これは占い師だけじゃなくて、ヒーラーでもセラピストでも、係長でも何でも言えることなんじゃないかなと思います。
だって、上から目線で人の考えを押し付けられるなんて、誰だってイヤじゃないですか(笑)
サロンを訪れるお客様は、本当に人それぞれです。
すぐに結果を受け入れる方もいれば、なかなか納得されない方もいる。
たとえどんなケースでも、
それぞれ同じ目線で向き合って、「その人が分かる言葉で」噛み砕いて伝えること。
とても難しいけれど、それは占い師としての責務だと思うんです。
なかなか理解できないお客様に対して、「それじゃあ幸せになれませんよ」みたいな反応をしてしまったら、伝わるものも伝わりませんよね。
それこそ、パワー系のワンマン占い師だと思われてしまうのがオチです。
相手によって言葉を使い分ける必要も出てくる
占い師は、自分のモノサシに物事を当てはめて判断してはいけないと思うんです。
すると、相手の理解力に合わせて、その場その場で相反することを口にしなければならない場合も出てくるんですね。
たとえば、一方では「不倫は今すぐ止めた方がいい。あなたも家族も傷付くよね?」と言っているのに、
また一方では「そっか~……出会っちゃったんなら仕方ないか。でもバレたら慰謝料請求されて大変だよ?」と言っている、みたいな感じかな。
でもそれって別に、人によってコロコロ言動を変えている訳ではないんですよね。
その人の理解力に合わせて「言葉を選ぶ」
最終的に目指すべき場所が山の頂上だとするなら、
山肌をガンガン登っていくロッククライミングができる人なのか、トレッキングなのか、ハイキングなのか。はたまた緩やかな散歩コースか……。
その人が「どんな登り方に耐え得る力を持っているのか」によって、案内するコースが違うということ。
それには、相手の理解力に合わせて言葉を選ぶ必要があるんですね。
「どうしてもこれを理解させなければ」みたいな占い師としてのポリシーなんて、かえって邪魔になるだけです。
それより一人ひとりの「今の理解力」に合わせて、一番大切なエッセンスを手渡すことの方がずっと大事。
たとえ遠回りでも、最終的に本当の幸せに辿り着いてもらえればいいんですよね。
▼ 浮気を例に取って「本質を見ること」についてまとめた記事があります。
ご興味ありましたら、ぜひこちらもお読みください(^-^)
必要なのは、テクニックじゃなくて人間力!
それを可能にするのは、テクニックとかスキルじゃなくて、こちらの人間力だと思うんです。
人間力とは「相手をリスペクトする心」だと言い換えてもいいかもしれません。
だって、相手が密かに自分のことを
「今はまだ理解できない幼稚な人だから、仕方ない。ちょっと説明のレベルを下げよう」
とか考えていたら、イヤじゃないですか?
私だったらそんな人、信頼できません。当然心だって開けません。
それよりも、自分にまっすぐ向き合ってくれて、こんな私のことでもちゃんと見ていてくれる人。
そういう人になら、たとえ叱られても素直に聞き入れられる気がします。
相談業って、子育てと同じなんですよね。信頼大事!
こちらの思いはちゃんと相手に伝わります。だからこそ、相手を人として尊重しながらきちんと向き合うこと。
それができれば、相手もいつかは心を開いてくれるし、その人にとっての「より良き道」を目指してくれるようになります。
イソップ寓話の『北風と太陽』のお話のように、まずは温かなまなざしで相手を見つめ、同じ目線で向き合うこと……。
今日はそんな「私が仕事で心掛けていること」について、書いてみました★
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