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“つながる離島”の実現へ~大崎上島町実証実験レポート~

 こんにちは!エイトノット奥田です。11月も終盤に差し掛かり、一段と冷え込んできました。風邪など体調を崩されないよう特に朝晩は暖かくして過ごしましょう!
 さて、今回は10月に広島県大崎上島町にて実施した「令和5年度スマートアイランド推進実証調査」の実証実験の模様をお届けします!スマートアイランドの実証実験は昨年度も大崎上島町で実施しており、深夜早朝における旅客運送の実証を行いました。
 今年度の実証実験は大崎上島町本島である大崎上島町から二次離島の生野島へ、「生協ひろしま」様の商品の配送と大崎上島町役場の職員の方を移送する貨客混載サービスの実証を行いました!

今年度もEightKnotⅠで実施しました

 実証実験は10/23、10/24の2日間で、大崎上島町盛谷港~生野島福浦港と広島商船練習船桟橋~生野島福浦港の2航路にて実施しました。

実証実験の航路

 今回物資の輸送を行う生野島ですが、現在住民は9世帯13名で、島内に買い物をする場所はなく大崎上島町本島へ渡る一日7便のフェリーが生活を支えています。
 住民の皆様にとって必要不可欠な離島航路ですが、利用者の減少や船舶の老朽化などにより減便などの懸念が浮き彫りとなっています。こうした現状の中、自律航行船を利用して離島への物資輸送や旅客運送を自行う当社の取り組みには、住民の皆様をはじめ多くの方から期待をいただいております。

実証実験について、生野島の住民の皆様に説明しました

 さて、本題の実証実験の様子をお話したいと思います。
 昨年度の実証実験は、「大崎上島町オンデマンド水上タクシー協議会」のメンバーにより実施されましたが、今年度は、「大崎上島町オンデマンド水上タクシー協議会」から「広島県」様・「生協ひろしま」様を新たに加えたメンバーで臨みました!
 「生協ひろしま」様には、生野島住民が注文した商品を、通常配送で大崎上島まで配送い ただき、当社の船に積み込んで生野島まで自動運転で運送しました。
 実証実験の出発港である大崎上島町盛谷港には生協ひろしまの職員の皆様や大崎上島町役場の皆様、メディアの方がお越しになり、大きな注目を得ているのだと実感しました。

実証実験当日の様子

 多くの方に見守られながら、生野島へ向けいざ出発!
 途中、大崎上島消防署の救急艇とすれ違いましたが、安全に救急艇の進路を避け無事生野島へ到着しました!
 生野島では、住民の方がお待ちくださっており、ご注文いただいた商品をお渡しすることができました!ご注文いただいた商品の多くは、日ごろなかなか買いに行けない重い商品や冷凍食品でした。住民の方からは「こうしたサービスは全国の離島で非常に助かるものだから、生野島の事例を発端に水平展開してほしい」といったお言葉をいただきました!

生野島へ入港するEightKnotⅠ

 さらに、今年度の実証実験では、これまで実施していなかった自律航行船の遠隔監視を試みました。
 これまで、船内でのみ確認をしていたカメラやLiderの映像など船の航行中の状況を、今回は東京オフィスと大崎上島町盛谷港の2か所でPCにて遠隔で監視しました。航行中の船舶の様子をPCでも陸上から監視することができ、将来的な陸上コントロールセンターの設立に向け非常に有意義な検証となりました!

東京からの遠隔監視

 今回の実証を経て、大崎上島町での自律航行船の就航へ向けた取組をより一層進めてまいります!離島地域の生活水準の向上へ向け、地域との連携をさらに強化していきたいと思います!

 次回は12月の更新を予定しております。
 どうぞよろしくお願い致します。

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