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《離島の生活》「草刈り」を舐めていた男_前編。

こんにちは2022年に千葉から、八丈島に家族で移住した「わたる」です。
今回は千葉県千葉市で生まれ育ち、普通のサラリーマン生活を送っていた私が、、、40代で離島で生活するようになって、圧倒的に感じた生活力の無さについて書いていきたいと思います。

※完全に私目線のものですので、「そんな事も知らないのかよ!」とか逆に「前提知識・経験がおかしい」という事もあると思いますが、「離島の生活ってそんなもんなんだな~」という感覚で読んでいただけると嬉しいです。

「島の男は、畑の草刈りをできたら1人前」という格言はないが、日常生活に欠かせない作業として草刈りがありました。

移住をするまで私にとって草刈りは、マンションの管理組合や行政などが私の意志や関心と関係なく行ってくれる、当たり前に享受しているサービスのひとつでした。
しかし移住後は、自分の敷地以外にも、年に一回部落での草刈りがあったり、日常的にそこかしこの畑などで行われている作業であることに気づきました。

それでも移住1年目は農業を生業にしているわけではない私にとっては、家のまわりの植木をご迷惑にならない程度に年に数回切ることや、年に一回の部落の草刈りDayのみの体験でした。部落の草刈りの際も、わたしは草刈り機を所有していないので、他の方が草刈り機で刈った葉っぱを、後ろからレーキ(大きい熊手)で集める役回りで、草刈りというものの本当の大変さとはまだまだ縁遠いものでした。

しかし移住も2年目に入り私は本格的に野菜作りをはじめた為、家の庭だけでは農地が足りなくなり、知り合いの農家の方に「どこか使わせてくれないか?」という事を相談しました。

その結果「使ってない畑があるから、そこをキレイにして使っていいよ!」と快諾をいただきました。

よくよく話を聞いてみると1年弱畑を放置してしまったことで、隣人から苦情が来そうなくらい雑草が伸びてしまい、その方にとっても渡りに船という事でした。

話がまとまりかけたその時、農家の方は素朴な疑問で「でも、草刈り機扱えるのか?初めてだろう?」と私に質問をしました。大体モノゴトを楽に・安易に考える私は「多分大丈夫だと思います!」と簡単に答えました。自信満々の私に「そうか・・・まぁ明日使い方教えるから家来なさい」と回答。このわたしの勘違いが、その後の苦労の始まりでした。。。(苦笑)

お貸しいただいた草刈り機。年季の入ったものでしたが、馬力・切れ味は抜群の業物でした!

(自分が扱う前提で)はじめて草刈り機を目の前にした私は、そのむき身の刃に、恐怖を覚えました。。。。

翌日農家の方の倉庫に向かうと、草刈り機をメンテナンスし準備をしてくれていました。しかし、なんか思ってたより大きくごつい。あとで知ったのですが、広大な土地を整備する必要がある農家の方の草刈り機は背負い式のもので、排気量が大きくパワーがある代わりに重いというものでした。楽々ぶん回せるような代物(※注※危ないので、ぶんまわしてはいけません!)ではなさそうだと直感的に感じました。

実物を見ないとわからないアホな私は、間近で見てはじめて「高速に回転する向きの身の刃を片手で制御しながら、自分の身体と周りの人を巻き込まないようにする。かなり危ないやつだ」と理解しました。。。。。。。。。

学生時代に縁があって、刀鍛冶の方に本物の刀身を持たせてもらったことがあったのですが、あの時も、その抜き身の怪しい光沢と思いがけない重さに緊張してがちがちになりながら持たせてもらった事を思い出しました。

持ち方もぎこちない私を見かねて農家の方が、一回デモで始動をしてもらったのですが、エンジン始動によって迫力をました、草刈り機に恐る恐るな挙動であることからすべてを察し「まぁやるときは最初は一緒にいるから(笑)安心して」と言ってもらいました。その時は、自分からお願いしておきながら(離島の環境で生きるための)実務的なスキルを何も持ち合わせてない自分がただただ、情けなく感じました。

自分で振り返っても、こんな腰抜け男が本当に草刈りをできるのか?と感じていますが、草刈りを始めた後もトラブルは続きました。それはまた、次回記載します。

■別のシリーズ【息子ふたりと1ヶ月インド旅行に行った話】

移住を考えた時、移住先の情報収集や移住先の家・仕事についてなど移住先選定に向けての行動や情報に着目しがちですが、わたしが移住活動を行う中で一番大事だと分かったのは、「自分の気持ちを整理し、自身の欲求に素直になること/気付くこと」さらに「家族や親せき、職場など第三者に気持ちを知ってもらい、理解が必要な場合はそのコミュニケーション設計をどうするかということ」でした。

上記のことに悩まれている方はぜひ、私といちどお話ししませんか。
ご興味ある方は以下をご確認ください。


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