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【世界もココロもグラデーションでできている】35「着物の色に込められたひみつ」➉
こんにちは 八彩理絵子です。
「きもののひみつ」についてお話しをして まいりましたが、今日からその中でも 「色」について見ていきましょう。
「赤系の着物」 赤は古来から神聖な色とされてきました。
太陽や血の色、火の色でもある「赤」は エネルギーや生命力を表します。 魔よけ・厄除けの意味も持っており、 悪を払い、善い事を引き寄せる色だとも 言われています。 神社の鳥居やだるまの色も赤色ですね。
また、平安時代には一般の人々が 赤い着物を着ることは禁止されていた為、 憧れの強い色でもありました。
今でも赤の振袖などは成人式や卒業式で 人気が高いですが、その華やかさはもちろん、 込められた意味としても、 ハレの日にぴったりな色なんですね。
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「ピンク系の着物」 桜をはじめ梅など日本の伝統的な花々を 思い起こさせる色です。 愛の色、優しさの色、安心感などを感じる色。 桜や梅の季節に合わせて冬から春に ぴったりです。 柔らかく上品さを感じさせる色ですので、 お子さんの卒業式や入学式などに 向いている色といえます。
![訪問着|千總のきもの|千總 - 公式サイト -](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89833651/picture_pc_e1c07e61bad2fb7c57d6021fd04b9a66.jpg?width=1200)
「青系の着物」 青色は広い空や海を連想させ、冷静、 知性を象徴します。
「藍染」というのを耳にしたことは
あるでしょうか?
そもそも、藍とは世界各地に古くから
自生していたもので、
多くの効果を持つ薬草として
重宝されていました。
日本で使用されるタデ藍は、
染めの原料としてだけでなく、
肌に塗ったり、煎じて飲んだり、
人の暮らしには欠かせない漢方薬としての
役割もありました。
そこから青は「浄化する」という意味も持ち、 青色の衣服は位に関わらず幅広い階級の人に 身に付けられるようになりました。
明治時代に日本を訪れた外国人は、
その青色の多さから「ジャパン・ブルー」と
呼んだそうです。
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![藍染め](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89838098/picture_pc_d81075dbd42144c26546865fb03bf0c8.png?width=1200)
「黄色系の着物」 赤色と近く、太陽の色で明るさの象徴です。 太陽から降り注ぐ「日の光」であり、 温もりを感じさせる色でもあります。 また、光に照らされると金色に光ることから、 富や権力の象徴ともされました。 温かみのある色で、春の色とされ、 希望や変化などの意味もあります。
![振袖レンタル2022|着物レンタル 安心フルセット宅配レンタル「わらくあん」](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89833689/picture_pc_acad8c1bf088ce0ce4a200a76ade206f.jpg?width=1200)
今日はここまでになります。 「色」によって印象がかなり変わりますね。
明日も引き続き「色」について お話ししたいと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
今日の伝統色は「渋紙色」(しぶがみいろ)
![TP-1152 窓灯り レース和紙 ペンダントライト _ 青海波(茶) 特選美濃和紙照明Fores](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89841328/picture_pc_7286ce8c35dbdf7052a9fb23a572b3fc.jpg)
「渋紙色」(しぶがみいろ)
渋紙は、紙を貼り合わせ柿渋を塗って乾かした もので、型染用の型紙や友禅糊を入れる 筒などに使われます。 赤みの薄い茶色から焦茶色にかけて 用いられます。 新しいうちは黄茶みの色ですが年数が経つと 焦茶がかった色になっていきます。
防水や防腐の効果が高い紙であるため、 その昔、紙衣(かみこ)や傘、合羽などにも 利用されていました。 機能性と味わいの両立を見る思いです。
最後まで読んでくださり ありがとうございます。
大切なお時間をありがとうございました。
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