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【人生の幸せは後半に!?】~世界もココロもグラデーションでできている~280

こんにちは 八彩理絵子(やいろりえこ)です。

前回、燕のかわいい姿に日傘をポイと置いて写真を撮った自分に驚いたというお話をしました。

そして今回は

みなさま 朗報です

『人生の幸せは後半にあり』


西洋医学だけでなく、さまざまな療法でがんに立ち向かい、人間をまるごととらえるホリスティック医学を提唱する帯津良一(おびつ・りょういち)先生。帯津先生が貝原益軒の『養生訓』を元にご自身のお話をされていました。

まず 

『貝原益軒』とはどんなかたなのでしょう

貝原益軒(かいばらえきけん)は江戸時代の本草学者、儒学者。50年間に多くの著述を残し、経学、医学、民俗、歴史、地理、教育などの分野で先駆者的業績を挙げた。

幼少のころに虚弱であったことから、読書家となり博識となった。ただし書物だけにとらわれず自分の足で歩き目で見、手で触り、あるいは口にすることで確かめるという実証主義的な面もあった。

幼い頃から書を読みふけったといわれており、なかでも興味のあったテーマが医学や薬学、そして「健康」であったのではないかと推測されています。


では

【養生訓】とは
医者でもある貝原益軒(かいばらえきけん)によって、健康で長生きするためのエッセンスが書かれた書物です。養生訓は貝原益軒が83歳の時に書かれた本だといわれています。江戸時代の人々の平均寿命は40歳を下回っていましたが、その時代に、貝原益軒は85歳まで生きました。最期まで認知症や寝たきりになることなく生涯を全うした、まさに健康長寿を体現した人物です。


※貝原益軒が言っている養生訓の底流をなしているのは「人生の幸せは後半にあり」ということなのではないか。貝原益軒の言う『人生の後半』は60歳以降ということです。


老後は、わかき時より、月日の早き事、
十ばいなれば、(中略)余日(よじつ)を楽(たのし)み、いかりなく、
慾すくなくして、残躯(ざんく)をやしなふべし。
(巻第八の4)


益軒は老後について「わかき時より、月日の早き事、十ばいなれば、一日を十日とし、十日を百日とし、一月を一年とし、喜楽して、あだに日をくらすべからず。つねに時日をおしむべし」(巻第八の4)と説いています。年老いてからの時間を無駄にするなというのです。

85歳(数え年)まで生きた益軒は老境を十分に楽しみました。酒をこよなく愛し、晩年になって200冊もの著作をものにしたのですから、大したものです。(江戸時代に85歳はかなり長生きですね。だからこそ言葉に真実味を私は感じました)

「老後一日も楽しまずして、空しく過ごすはおしむべし。老後の一日、千金にあたるべし」(同)をまさに実践しました。益軒は幸福は人生の後半にあるという考えの持ち主で、「余日を楽み、残躯をやしなふべし」と語ります。

益軒はまたこう語ります。

「年老(おい)ては、わが心の楽(たのしみ)の外、万端、心にさしはさむべからず。時にしたがひ、自(みずから)楽しむべし。自(みずから)楽むは世俗の楽(たのしみ)に非(あら)ず。只、心にもとよりある楽を楽しみ、胸中に一物一時のわづらひなく、天地四時、山川の好景(こうけい)、草木の欣栄(きんえい)、是又、楽しむべし」(巻第八の23)

 年老いたら、自分の本来の心の楽しみだけに専念して、四季や山川の景色、草木の繁るのを楽しめというのです。

そしてこんなことも

『すけるものは薬にあつべし』


好きなものは薬なんだ

好きなものはあなたのカラダが要求している。あなたの命が要求している。食べるのはいいんだ。

甘いもんいけるな!私の命が要求してるし(笑)

ただいいからといってたくさん食べると脾胃を汚す
(脾胃とは消化管一般のこと。消化管の機能を落とす。だから少し控えめに食べろということ)「その通りだと思う」と帯津先生も仰っております。

ですよね~ほどほどにしときます(笑)



帯津先生は81歳のときにこんなふうに語られています。
 

私も今年、満81歳になりました。幸い現役の医者として仕事を続け、老境の素晴らしさというものを感じるようになってきたのは間違いありません。

振り返ってみると、60代になって1年余りが過ぎた頃、「なんといい時代だろう。60代こそ、人生の華だ」としみじみ思いました。知力、体力ともに衰えず、酒量も落ちない。仕事も思い通りこなせて、その上に急に女性にもてるようになったのです。なぜかはわかりません。もてるようになって、こちらも急に女好きになりました。これぞ、わが世の春です。(わ~おw)

70代になって、他人(ひと)の名前が急に出なくなることが多くなりましたが、それを除けば、ほかのことはほとんど変わりませんでした。そして、いまや80代。その風光やいかにといったところです。60代が人生の華だと思いましたが、70代もなってみるといいものなのです。そして、80代になってみたら、これが、またいいんですね。

そして昨年86歳の先生は『人生の幸せは前半ではないということ。この意味を十分にわかってきた』と仰っておられます。

もちろん、そのためには、備えも怠ってはいけません。養生訓の研究家である立川昭二先生によると、老いても豊かに生きるためには、「一に生活費、二に健康、三に生きがい」が必要だということです。蓋(けだ)し名言ですね。



先人の言葉、人生の先輩方のお言葉はすでに体現されてらっしゃることなので真実みがあり、実に深いなと思いました。

私は人生の後半を自分らしく 楽しんで『人生の幸せは後半にあるよ~』と力強く若い人を勇気づけられるような生き方をしていきたいと思っています。


今日はここまでになります。
ここまで読んでいただき
ありがとうございました。



お・ま・け



『孟子』の君子の三楽にちなみ、養生の視点からの「三楽」として次のものが挙げられています。


『三楽』
・道を行ない心得違いをせず、善を楽しむこと

・健康で気持ちよく楽しむこと

・長生きして長く久しく楽しむことである



最後まで読んでくださり
ありがとうございます。

大切なお時間をありがとうございました。





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