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ルックバック感想 ネタバレあり

ネタバレあるので、楽しみにされている方はご注意ください。


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1時間とは思えない濃密な映画、と評判は聞いていたけど、本当だった。 原作も読んでいて、原作と同じく伝わってくるものがあった。

主人公の藤野が引きこもりの京本を外に連れだしたのは、やらなければよかったことなのか?(映画内では、外に出たことにより京本が無差別殺人者に殺害される、という描写があるため)と藤野が言っていたけど、そんなことはない、と思った。それは、2人でいたからこそ掴んだ日々があって、気持ちが生まれて、夢もできたかもしれないから。

人生は何が起こるかわからない。だから藤野が連れ出さなかった日々は、それなりにしかならなかったかもしれない。でも、外に出なくてもより良い人生だったかもしれない。人が亡くなって時間が止まるとは、数え切れない"かもしれない"を抱えることだと、漫画家の羽海野チカ先生は描いていた。それを思い出した。

そしたら人生は、その時その時を全力で生きることに価値があるんだ。 ということを改めて思った。(休むのも大事、もちろん)

そして、何かを生み出さずにはいられない人は、それをするしかできない。
無力感に苛まれても、生み出すこと自体が人生を運んでいく。

というような、人の業みたいなのも感じた。


ただ、何かに夢中になること、それも心から思った何かなら、そんな幸せなことはないのだ。

オリンピックも今開催されていて、人生を、命をかけて必死に戦う選手たちを見ていても、思う。

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