恋のゆくえ
まだ2月だからか、寒い日が続いている。
でもたまに暖かい日もあり、早咲きの桜も
見かけるようになった。
そして僕の心にも、ひと足早く春が訪れていて。
それは僕の想い人が、ある日僕の前に現れたから。
もしかして遥か昔、二人は恋人同士だったりとか。
だけどなんの証拠もないんだよな…
そんな片想いがこれからどうなっていくのかは、
それこそ神のみぞ知る、ということか。
とある場所で、彼女と運命の出逢いを果たした。
インドア派であまり外出しないこの僕が、あの日
は天気も良かったせいか、近所の公園まで徒歩で
散歩をすることにした。
まだ肌寒い時期だからか、公園には人もまばらだ。
僕は取り敢えず公園のベンチに腰を下ろす。
一息ついて辺りを見回すと、向こうの方から
ランニングする彼女の姿が僕の目に止まる。
なんて生き生きしてるんだろう…あの人。
それに比べて僕は…
僕は息をするのも忘れてしまうほど、彼女に釘付け
になる。
続く
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