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フジのコンデジ、XQ2の画質を落としている話


早速私的なお話で申し訳ないのですが、わたしは安いデジカメがあると手を伸ばすという悪いくせがあります。最近もなぜかドラッグストアに売っているケンコートキナーの謎デジカメを買いそうになっていまして、まあ調べてみるとなかなかやばい代物だったので踏みとどまっているのですが、ハードオフなんかで見つけた古い一眼レフなんかはその場の判断で買って帰ってしまったりしています。最近だとニコンのD50、600万画素CCDデジタル一眼レフを買って帰ってしまったり。

無論言うまでもなく無駄な買い物です。我が家にはニコンDfがありますし、その他にもマイクロフォーサーズを初めとした様々なミラーレス一眼もあります。わざわざ往年の低スペック機を買い集める理由など「気になるから」以外にありません。ですがその好奇心からひとつの発見をしたのも事実。それが今回のタイトルにつながります。

うみべ散歩

今回載せる写真は全てフジの今は亡きコンデジ、XQ2によるものです。それも、画質設定を最低にした300万画素の写真。そのデータ量なんと脅威の500KB。件のニコンD50という600万画素のデジカメを使ってみたとき(あれ?意外といけちゃうな)と思いまして、このような普通なら絶対にやらない設定で写真を撮るに至りました。

240円、美味しかったです

実際、SNS上にアップロードしてスマートフォンで見る限り、なにか劣っているところがあるようには見えません。もちろんカメラそのものの良さというのも多分にあるのですが、300万画素、結構いけちゃいませんでしょうか。

思えば高画素機であることの恩恵とはなんぞやという話で、まあ実際にわたしが使った最高画素が2600万画素程度なのでなんとも言えないのですが、トリミングしない、プリントもしないのであれば実はわかりやすい恩恵というのは全然無いように思えます。パソコン上で等倍にしたときの感動はきっと体験してみないと分からないのでしょうけれど、それは人に見せる写真に必要なことではないのです。

300万画素で足りる日

足りてしまう、満足してしまう。むしろ低画素ゆえのどこか曖昧な描写が鮮明なレンズ性能を穏やかにして、懐かしい感じさえします。ひとつの視覚効果としてどれほどの意味があるのかはわかりませんが、わたしはただ直感で、この曖昧さを好きになりました。

ただ高画素がいらないとは思いません。高画素機の運用については度々ライカを持つ妄想などをしているのでものすごーく欲しいです。ですが、ふと自分の求める画というものを考えるのをやめて、まるで意味の無い郷愁的な立ち返りをしてみれば、なんだ、写真とはこんなにも簡単なことだったのかと思わされるものです。

ただ重ね重ねですが、やはりこのXQ2というコンデジの底力というものも十二分にあるものと思います。フジの画作り、センサーそのものの先進さ、そういった要素が低画素というデメリットを払拭しているのでしょう。結局のところ、まあフジがすごいのだろうねという話になってしまいそうですが、なんにせよ、普段いじることのほとんどない画素数という設定を落として何も考えずに撮ってみるのも悪くはないものです。足りてしまうことは良い経験でした。

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