映画

そんな時いつも「停止ボタン」を押しちゃうんだ

映画が好きだ。

物心ついたときから家にはダビングしたVHSやDVDがたくさんあった。
(今思うと多分アウトなヤツ(笑))

父の趣味だったのだろう。
その大量にあるDVDの山から「今日は何を観よう」と
レコード屋でアナログレコードのお気に入りの一枚を探すかのように
ジャケットでその日観る映画を決めていた。

小さい時から、映画を観る時間が自分にとっての至福であり、
休息でもありそして、エキサイティングな
ジェットコースターのようだった。

ワクワクした。ドキドキした。


部活の試合で負けて落ち込んだ時はいつも「コーチ・カーター」を観て自分を奮い立たせていたし、「シャイニング」のジャック・ニコルソンの怪演にマジでビビってたし、砂場で泥だらけになるまで遊んで「プラトーン」のポーズをとったり。

いつも生活の一部には映画があった気がする。

それは今も同じで、暇さえあれば映画観てる。     Firestick最高な。  あれな。                                    
バッドエンドだろうがハッピーな結末だろうが
平等に、映画を楽しく興奮しながら観ていたけれども、最近は少し心境の変化があって映画に対してのスタンスが変わってきているように感じてる。
バッドエンドになるのがわかると、それ以上観ていられないんすよ。笑
その瞬間「停止ボタン」を押したくなる。というか押すことさえ、ある。

“そんなんでよく「映画が好き」だなんて言えるな”
わかる。でもなー、最近は我慢してるんだけれど、その症状が出始めた時はなんというか本能的に「嫌だぁぁぁぁぁ観たくないぃぃぃぃぃ!」ってなってたんだよね不思議。

多分だけど、年取って社会の荒波にもまれて息継ぎも出来ない深い海の中で時々、
目の前を通る魚は綺麗な魚であって欲しいって思ってるんだろうな。
もう汚いものも、理不尽なものも現実だけでいいよって。
深海みたいな現実の中でも追い求めたいのはたまに差し込む太陽みたいな、あったかい光であって欲しい。
それが、日々の些細な嬉しいことや家族との時間や映画を観る時間なんだろうな、と思う。

ちなみに個人的にバッド映画だと思う好きな映画は「OLD BOY」と「アメリカン・ヒストリーX」です。
バッドエンドものこそ名作多い。笑

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