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今から10年ほど前に発行された人気の本をご紹介します。
僕は今回、知り合いから教えてもらい初めて読んだ本ですが、当時から
とても人気がある本だそうです。

著者は小池龍之介さんと住職の方。ベストセラーとなった著書も多い他、
テレビ出演やお寺とカフェを融合した場の展開など、多方面にわたり活躍されている方だそうです。
僕は存じ上げなかったのですが、知っている方もたくさんいるかと思います。

思い返せば子どものころから考えすぎていた僕にとって、考えてしまう思考の原因が何となく理解できた本でした。

心はひたすら「より強い刺激を求めて暴走する」という特徴があるそうで、淡くて穏やかな幸福感よりもネガティブな考えごとの方がはるかに強い刺激で止まらなくなるようなことが書かれていました。

「確かに!」。

僕は常に脳の中が何かしら考え事をしていたような気がします。

一つの事を考えているつもりが、実は奥底で別の事を考えている。

何かネガティブな予測を立てながら、それを回避するための対策?
いや根拠のない妄想かもしれません。そんな感じで毎日過ごしてきて
いたんだなぁ~。と今更ながらに気づきました。

特に今の時代はみんなが情報シャワーを浴びています。

そんなことで考えすぎていたら毎日がちっとも面白くありません。

「考えないで五感を澄ます」。

もっと、もっと、シンプルに、純粋に音や味覚、会話、行動に目を向け、穏やかに過ごしてみようと思いました。

「考えないようにしなくちゃダメ」もダメ。だから、「考えない練習」なんだということが分かりました。

「練習」がポイント。考えてしまっても考えている自分に目を向け、少しでも穏やかになることを心がけてみたら、少し心がスーッとなってくる時間が多くなった気がしました。

そしてもう一冊の「苦しまない練習」。

タイトルからしたら、僕がそうとう苦しんでいるように思われるかもしれませんが、苦しいというより、やっぱりいつも何か考えるくせがついている脳をすっきりさせたい!という感じに近いかもしれません。

その苦しい原因もこの本で何となく理解できました。

心がネガティブなことを考えてしまうのは、より強い刺激を求めてしまうから。先ほども言ったことですが、それに似ていて、人間は「苦しみたい」という衝動で動いているとも言える側面があるそうです。

苦しむことによって分泌される不快な脳内麻薬によって刺激を受け、「嫌だ」と感じている反面、心からしてみると「刺激」を受けていることを好ましいとばかりに歓迎してしまうのだそうです。

もともとは危険回避に役立つはずだった苦しみは、暴走すると嫌なことを忘れられないものになってしまうようなことが書かれていました。

その心の暴走を食い止めるべく「むやみに苦しまない」練習をあの有名なブッダが残した古い言葉をもとにわかりやすく書かれていました。

この2冊を読んだことで、とにかく先ずは考えすぎても、苦しんでも、客観的に向き合い、それをダメなことと抗うことに意識を持つのでなく、とりあえず「穏やかな心でいよう!」と努めてみました。

長年で染みついた僕の思考回路はすぐには真逆にはなりませんが、前よりは少し気が楽になれた気がします。

考えていること、苦しんでいることすら気づいていないくらい、当たり前だった僕の思考回路。性格だと思い込んでいましたが、向き合い方次第で楽になれることもあるんだなぁ~。ということが新しい発見でした。

心が穏やかになりたい方にはおすすめです。

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