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しろくまぽん


1999年白くまピース誕生



ピースが生まれたのは 愛媛のとべ動物園。
2頭生まれたが 一頭はおかあさんに傷つけられ介抱の甲斐もなく
亡くなった。
残った一頭ピースも かあさんの未熟さから 育てられず
初めての人工保育になった。
始めは 動物園での飼育だったが それでは不十分と 飼育員さんが
24時間見ることになりお家に連れて帰った。
それから 献身的な保育で14キロにもなり 家での保育が難しくなり
動物園に移りました。
始めの頃 置いて行かれて ずっと泣いていました。
声が枯れるまで ずっと鳴いていました。
北極くまの人工保育は難しく 長生きできませんが
ピースは今も生きています。


NHKテレビ見ながら いつしかみんなで 泣いてた
ピース。。。
かあさん 恋しいねえ
でも いないんだ
今日から 高市さんが かあさん。
4人家族のなかに白クマピースが入って お部屋はにぎやか。
どこにいくのもかあさん代わりの高市さんと一緒。
お散歩も。とことこついてくる。
哺乳瓶でのむおっぱいは おいしいね。
高市さん 寝ないで育てたんだ。
ピース。。。
もうくまじゃなく 人間になっちゃうよ
だから もうね
もう はなれなきゃ。


こんな物語を思いながら みなさんの句を読ませていただきました。
全くのインスピレーションですので 解釈のほどは ご自身と
違うと思いますが ご容赦ください。
そして本物ピースの物語ともそれますが 併せてご容赦ください。

凍てついた空気吸い込み冬の朝
  
ピースくん 楽しいねえ 高市さんとのお散歩。かあさんって
こんなの?ずっとついて行けばいいんだよね。 ぼく ついてゆく。。

雪の夜確かに聞いた鈴の音
 
かあさん
産んでくれてありがとう。こんなにあったかいお家。こんなにやさしいひとたち。ぼく 生まれてきてよかったよ。かあさんのお蔭だよ。でも ぼくのおうちは 寒いところだから。。。ここにはいられないって。。

|白く丸描いて雪降るクリスマス|
   
ねえねえ しろいもの降ってきた!ぼくのふるさと、、行って
みたいな。。かあさんに会えるかな。。

北風に負けじと飛んだ白い息
 高市さん ぼく負けないよ。でも さみしいよ。高市さん ここにきて。。ぼくのそばにきて。。

見上げれば天使の梯子春隣
  
春が待ち遠しいな もっと高市さんと遊べるかな。
 あ 虹だ ねえねえ見て。。。はるよ来いだね。。

早見板片手にママと冬星座
 
かあさん。何度 呼んでもきてくれないの?高市さん さみしいよ。。

白熊が夢を描いて北極星
 
ぼくの夢って知ってる?かあさんと高市さんとおにいちゃんたちと
国に帰ってくるの。あのお星さま お祈りしたら聴いてくれるかな。
でも ぼく ほんとに生まれてきてよかったよ。。ありがとう。。

癒えぬ傷なお生きてゐる日向ぼこ
 
ピースはなぜか心のバランスを崩しました。
今も 調子悪い時は 寝てます。

明けの月 名残りてなにを言いたかったの?
  
夢みるよね。まだ 覚めたくないよね。。かあさん
なにがいいたかったの?って 泣く時あるんだ、ぼくも。

小春日や片道だけの乗車券
 神
様 ぼくにこの券くれたら ぼく高市さんちに行きたいな。かあさんにも
おにいちゃんいも会いたいな。


お読みいただいてありがとうございました。拙いしろくまポンお読みいただきありがとうございました。


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