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地球がバランスを取ろうとしているのか、あるいは。

先日読んだアランナ・コリン博士の著書「10%HUMAN」によれば、人体の90%が細菌、菌類、ウイルス等の微生物であり、人間の命は微生物との共生によって支えられている。
一番僕らが耳にするのは、腸内フローラ(腸内細菌叢)だろうと思う。腸内の細菌が腸内環境を整え、あらゆる面において僕らの健康を守っている。
腸内細菌だけではない、多くの微生物(マイクロバイオータ)によって、僕らの健康は維持されているのだ。

今日こういう記事を読んだ。
「新型コロナウイルスを死滅」高出力のLED、徳島の企業が開発
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20210116-OYT1T50215/

素晴らしい技術が開発されたな、とは思うが不安も生まれた。
例えば単純に言って、高出力のLEDの照射でコロナウイルスを死滅させられる事が出来たとしても、人体に必要な良い微生物にまで影響が及ぶのではと疑問に思う。生命維持に欠かせない微生物まで失っては、元も子もない。

例えば、レーザー光線を患部に照射して焼いたり切ったりする手術があるが、このLEDの光線を針や糸ほどの細い光線にして照射出来たとしても、コロナウイルスは直径80-220nmの大きさであり、ピンスポでの照射は難しいのではないかと考える。
また、「感染者」と呼ばれる状態になれば、体の至る所に少なくとも1,000を超えるウイルスが付着している訳だから、それら一匹一匹にダイレクトに照射してコロナウイルスのみを殺す… なんて事は現実的ではない。

よって、この技術をもちいてのコロナ退治は、満遍なく全身への照射という事になるのだろうから、僕らの共生微生物群であるマイクロバイオータはやはり、致命的なダメージを受けるのではないか。例えば腸内フローラに影響が生じたら?
コロナウイルスを死滅させる事が出来たとしても、それでは意味がない。

上記の記事を読んで改めて、マイクロバイオータや本来持っている僕ら人間の免疫システムについて、考えさせられた。
調べれば調べる程に、ウイルス騒動以後の日本は、こんなにも僕らの免疫機能を害するような常識の書き換えが成されているのかと、恐ろしくなる。

過度な手洗いうがいは、当然ながらのどや手を守る微生物を殺す。自粛によって太陽光線を浴びる機会が減れば、がんや糖尿病のリスクが上がり、風邪やインフルエンザにも罹りやすくなる。
マスク生活は一見外部からのウイルスの侵入を防いでくれると安心しがちだが、自身が吐いた二酸化炭素を吸い続ける事が健康的とは思えないし、そもそも僕らの免疫システムは日々、悪いウイルスや菌を体に取り込み、抗う事でシステムの向上を行っているのだ。

人に会う事もそうで、人に会い触れ合う事で、僕ら人間は自分が持っていないマイクロバイオータを交換する。人と対面で話す事も意味があるし、握手やキス、性行為は、人間の生命を支える大事な行為だ。

勿論、他人から悪いウイルスや菌を貰う事もある。しかしながら、人間は太古からそうやって、目に見えない生物達と時には戦って、時には助け合い、共存して来たのだ。

密になる事は危険だという新常識は、人間から健康を奪う悪常識であると僕は思うし。また、大きな目で観れば、自然界のバランスさえ壊している。
海や大気が綺麗になったりという良い面もあったが、生態に異常を来たしている生き物も多くある気がする。

2021年1月14日 江原道高城郡の海岸に数百匹のイカの死骸が見つかった。
https://news.yahoo.co.jp/articles/13acb74b3ba59a0ca63d113ff265b1b3a7d94837

その前は、2021年1月7日 ドイツ北部ジルト島の海岸に大量のヒトデの死骸が見つかった。記事には嵐が原因とあるが、写真を観れば死んでいるのは明らかにヒトデばかり。嵐が原因なら他の生物も死んでいるのが普通だろう。
https://www.jiji.com/jc/d4?p=bbl999-jpp018441750&d=d4_sce

昨年11月には、千葉九十九里浜に大量のハマグリが打ち上がっている。
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201118/k10012718251000.html

僕が思うのは、本当に「三密を防ぐ」新常識が必要だったのだとしても、他の生物の生態系に異常を来たす可能性がある行為は、もっとゆっくりと我々の生活に取り入れて行くべきだったのではないか、という事。
勿論、僕個人的にはこの新常識には懐疑的であるので、無ければ無いほうが良いのだけれど。

僕がマイクロバイオータや人間の免疫システムについて調べ始めて最近富に思うのは、地球にとってのマイクロバイオータ(微生物)の一種類が、僕ら人類だという事である。つまり僕らは、他のマイクロバイオータである動物や植物と上手く「共生」し、地球という「カラダ」を守って行く必要があるのだ。

もっともそれは、地球にとって僕らが「共生」に必要な良い微生物であった場合だけれども。でなければ、当然ながら、死滅させる為に地球は何かしらの手を打つのであろうし。

もしくはそれは、地球という宿主を救う必要があると気付いた高等な知能の者らによって散布された、殺人ウイルスであるかも知れないし。

話が長くなった。

個人的には、宿主である地球に可能な限り害を成さないよう。ゴミのポイ捨てをしないよう心がけたり、自然や生き物を大事にしたり。
栄養のある物を食べ、毎日適度な運動を続け、健康体である事を心掛ける。
急にスケールが小さくなるけれど、日々の小さな心がけが、良き共生生物である事のアピールになると思うし、

ひいては、ウイルス騒動に始まるこの大転換時代を生き抜く為の切符になる。そんな気がするのである。

見出し画像:https://pixabay.com/

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