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私の父

吉田修一さんの短編小説『日曜日たち』の中の
「日曜日の新郎たち」を読んでいて、
亡くなった父を想い出した。

父は小さなデザイン会社を経営していた。
昔でいうフィニッシャー(版下屋さん)だ。
仕事が大好きで、とても情に熱く優しくて
たまにキレると怖い父だった。
団塊の世代なのでお金の使い方は豪快。
飲みに行けば社員やお得意先に奢るのは当然。
給料もほとんど社員さんに渡り、資産ゼロ。
亡くなるまで借金返したね。
私も必死に働いたな。
そうそう、酔っ払って電車で
お財布とカバンをすられることもしばしば。
寝過ごして終点まで行き、しかも終電。
タクシーで帰って来るのはいいが、
起きない金ないでタクシーの運転手さんと
ケンカになるもんだから、大体は警察沙汰。
母は大変だっただろう。
でも離婚しなかった。

ダメダメ親父だったけど、憎めない人。
そんな父は60歳であの世へ逝っちゃった。
そりゃそうだよなあ。
不規則な生活だったし、
お酒には呑まれるし、
ベビースモーカーだったしね。

全力疾走で駆け抜けた父も、
今年の4月で17回忌を無事終えました。
そして今日は私の誕生日でした。
お父さんお母さん、
産んでくれてありがとう。
これからもよろしくね。

読んで頂きありがとうございます♪
ではまた明日。
おやすみなさい。

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