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スコトーマの外し方

受けている治療に関して、noteに少し書いてほしいと先生に言われたので、少し書きます。
書きたくないと言ったのだけれど、先生がこれを読むことで、私が今の治療をどう感じているのかを客観視することができるらしく、治療の一貫として書きます。

■面談方法:リモート(顔出しあり)
■時間:1セッション60~90分(週末除く夜帯(てっぺんまで))今まで5回。
■やり方:先生の質問に答えていくだけ

質問内容は、とてもランダムで、頭をフル回転させなければいけない。
今のこと、覚えてないような昔のこと、スピリチュアルに関する考え方や、最近見たテレビの話(救命病棟の再放送以外見てない)、読んだ記事や本、その感想。
私の見えている景色をほんとに細かく言わなければならない。
今の目的は、本当に洗脳されているのか、されている場合洗脳された理由と、洗脳させた理由は何か、それを解く方法を見出すというステータスにある。

2回ほどセッションを受けたときに「希死念慮が強くなりすぎている」と言われた。

「希死念慮」というのは「自殺念慮」と紙一重なのだけれども、実際は違う。自殺念慮は、自殺したいと強く思うこと。死への憧れも含む。

「希死念慮」は「消えてしまいたい」「いなくなりたい」と思うことで、自殺とは微妙に違う。私は死ぬことが怖い。子供たちの成長が見られないことや妹がすでに亡くなっていて私が死ぬと両親が絶望するんじゃないかと思うこと、あとは、自分にもっと楽しいことが待っているんじゃないかと思うのにも関わらず、消えるしかないと思ってしまう心の矛盾も。


大学生のとき、ある事故をきっかけに消えてしまいたいと思うことがあったが、そのとき死にきれず「死ぬこともできないのか」と絶望したことを覚えている。
感情的にはそのときに近い。死ぬこともできないのか。勇気の問題だろうか。私がただ、かまってちゃんなだけなのだろうか、とも考えるが、先生は「違う」と言う。かまってちゃんだと思うのは、社会的なスコトーマだと。

--「消えたい」と「死にたい」を別に考えてみるのはどう思いますか?

と難しい問いをかけられた。

セッションは定期的に行われるが、先生は、急激な感情の変化があったときには連絡するようにと言ってくださった。

今日、それで電話をした。急激な感情の変化があったからだ。
その一瞬に出会ったとき、私は激しい感情の揺れがあって、やっぱり私が死ぬしかないんじゃないか。次男がどうしてもあのスクールでテニスをしたいと言い続ける以上、私に逃げ場はない。もうどうでも良いのに、トリガーが発動し、アンカーが出た。その後嘔吐してしまい、過呼吸になった。
夕方、先生に連絡をしたら、急ぎセッションをしようということで、90分ほど時間をいただいた。

❝嘔吐と過呼吸はトラウマによる急激的な過剰反応。肉体的な反応なので、感情的なものではないと考える方が良い。視覚から脳、脳から肉体へ繋がっただけのことで、そこに好きとか嫌いとか、愛憎をのせるから、物事が複雑になります❝
❝脳と感情(心)を一緒くたにするとそういうことになります❞

すごく理解できた。私はもうどうでも良いと思っていたのに、自分が吐いたり、過呼吸になったりしたことで、実はまだ過去を引きずっているのか、まだ未練があるのか、と余計なことを考えていた。
大学時代の事故の後も、左からくる車に体がビクついた。そのときは、事故に対する感情はなかったから、事故の後遺症だと単純に考えられていたのに、今回は感情がのって複雑になった。

先生の中では、私の希死念慮なのか何なのかわからないけれども、何かしらの数値があるらしく
--もとに戻ってますね
と言われた。この言葉に関する感想はない。
「ますね」だからだ。「戻ってしまいましたね」であれば、残念に思っていたかもしれない。

セッションの中で色々話していたときに、私は自分のことしか考えていないと思ってしまった。
理由は、昨日元夫に言われた
「俺は、子供たちのことしか考えていない」という言葉だ。
一瞬、ちょっと待って。それって、私は子供のことを考えてないということ?あなたこそ、自分のことしか考えてないやん、スクールの送り迎えやったことある?私の苦痛わかってる?と思ったんだけれども、それ以上言い合いになるのが嫌で、元夫が、この「世界」にいるのであれば、私は自分のことしか考えていないように見えるのだろうと思ったので、すぐに退散した。
それごと言うと、先生は

--それがスコトーマです。極論ですが、一度、全部逆説に考えてみてはどうですか?

スコトーマの外し方だ。
それは意外と簡単だなと思った。正解はないのだから、全部逆説に考えるのも正解だ。

喜んでいるように見える人は、実は辛い。
辛そうに見える人は、実は嬉しがっている。
私はしんどいと自分で思い込んでいるけれども、実はそうでもない。
未来はないんじゃないかと思っているけれども、無意識下では、本当は未来は輝かしいと思っている。

そうすると、私の中の世界はまるで違ってくる。

--おかしな感覚になりますね。自分に嘘をついているみたいです。
と私が言うと
--脳をだます、というのはそういうことです。
と言われた。

心はあると思えばある、か。

--急ぐことはないです。心の傷は、私が見てきた中では一番深いです。大丈夫。ゆっくりやっていきましょう。

最後に言っていただいた言葉は、逆説ではなく、まっすぐに受け取ることにした。
まず、私はやっぱり洗脳されてるんだ……と失望したけれど、先生がどのくらいの人を見てきたかまでは聞いていないから、覚えていたら次回聞こう。

私は誰にも操作されない道を歩く、それだけを信じる。

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