アイドルは脳内に住んでいる説

最近、アイドルは脳内に住んでいるのではないかと思い始めた。


そもそもアイドルを好きになるプロセスにはそれぞれの脳内フィルターがかかっていると思う。大抵の場合、自分とアイドルとの共通点を発見し、それについて調べるうちにオタクになる、というルートが多いと思うが、このルートでオタクになる場合、“自分の好きなものを好きなあの人”という認識が入る。なので、多少は実物と違う人間像が脳内で形成されていき、自分だけが全体像を把握できるアイドルの虚像が出来上がる。それは長年アイドルオタクをしていればしているだけ、現実とどんどん剥離したものになる。

ということは、アイドルオタクたちが見ているアイドルは、その人の脳内にしかいないのではないか?それぞれの脳に住むアイドルを崇拝しているのではないか?少なくとも、私はそうだと思う。都合のいいように解釈して、都合のいい偶像を作る。

アイドルはオタクの脳内で作られる偶像の大まかな要素を決めることができる。性格や性別、好きなものなど。細かい要素はオタクの脳内で補完されるため、アイドルが決めることはできないが、大まかな要素を作っていくこと、そこから外れないような行動を徹底し、要素を追加していくことが、アイドルの仕事だと思う。

アイドルオタクの脳内に住むアイドルを壊さないようにすることがセルフプロデュースで、要素自体を構築することがセルフブランディング。こんなハードなことをこなしているアイドルは本当に尊敬する。私は、脳内のアルドルは現実のアイドルの努力があって成り立っていることを、今後も忘れないでいようと思う。

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