頭の中のモヤモヤをスッキリ解決できる伴走者になる方法とは
目の前に課題があり、どうもスッキリ解決せずモヤモヤしていることってありませんか？
机の前に座り、一人で悩むのも悪くはありませんが、誰かに話しているうちにスッキリすることがあります。
その誰かに自分がなれたらいいな、という想いが強くあり、今は情報発信とコミュニティ作りの専門家として相談に乗ることが仕事にしているのだと気づくことができました。
大切な人の相談にのって感謝される人になる
和仁先生のことはセミナーコンテストのコメンテーターをされていたことで存じ上げていました。コメントがいつもキレッキレで的確かつわかりやすいというイメージでした。
その思考整理法が学べるということで手にしました。
コンサルタントとは大切な人の相談にのって感謝される仕事であるという言葉に非常に共感します。自分自身も情報発信に関するコンサルタントとして活動をしているので、相手が幸せになる答えを導き出せるようになりたいと常々思っています。
相手の相談に乗るときに一番大事なのは、基本的に人はアドバイスを求めていないという前提が必要だということです。
アドバイスをすれば喜んでもらえるという勘違いや思い込みを持って接すると、上から目線で言われたとか、押し付けられたと感じてモヤモヤが解消しないことがあります。また相談を受けるほうは、本当に良かったのだろうかと考えたり、相手が傷つかないような言葉を一生懸命に探したり、なぜ解決してあげることができなかったのかと考えて気疲れすることになります。
また、せっかく相談に乗ったのにコミュニケーションの行き違いでギクシャクすることにもなりかねません。
思考整理をすることにフォーカスすると、解決策を示さなくてもイライラやモヤモヤがなくなるのでお互いに幸せな関係でいられますし、「一緒に話をしたい人」と選ばれることになります。
この本に書かれているようにアドバイスをするのではなく、思考整理の案内役に徹するとこんなメリットがあるとわかりました。
①自分で気づいて自分から行動できる
②好き嫌いの感情を抜きにして取り組める
③相談するほうもされたほうも不快にならない
まさに、すべての人が幸せになるコミュニケーション術が「思考整理」なんですね。
仕事として考えると、思考整理をある程度できているように思っていますが、家族とのやりとりを振り返ってみたとき、ついつい自分のアドバイスをすぐに伝えてしまいがちだということに気づきました。
特に子どもが悩んでいるときは、わかってほしいという気持ちで話しているのに、すぐ解決策を伝えていると反発したくもなるかもしれません。
意識して思考整理術を適用することで、子どもが自分で解決していけるようにサポートしていきたいと思います。
コンサルティングの定義が変わった
コンサルタントといえば、いろんなアイデアや解決の引き出しを持っていて提案するというイメージを持っていたのですが、壁打ちの相手や伴走者となることだというのが大きなパラダイムシフトでした。
相手がゴールする、つまりスッキリするまで一緒に走り続ける伴走者であることが役割であって、決してスゴイ解決策を提案したり、相手をコントロールする必要がないということです。
おせっかい気質なのか、ついつい良かれの気持ちで提案したくなるのですが、それは相手をコントロールしようと無意識に思っているのかもという一文が、ギクッとしました。
今まで、良かれのつもりでアイデアを押し付けてしまった人、ごめんなさい、という気持ちが湧いてきました。
これからは「思考整理術」を柱に、お話を聴かせていただくスタイルにしていきます。
「思考整理」で伴走者になる
思考整理というとクールで事務的なイメージを持っていましたが、「もっと一緒にいたい」と思ってもらうとか、「感情を言語化する」など、相手に心を開いてもらうアプローチであったり、寄り添う気持ちが大事だということがたくさん載せられていました。
頭の中がスッキリするというのは、同時に感情の整理もついた状態になることだと気づかされました。
本を読んでいく中で、非常に共感したのが「脱★完璧主義でいこう」という考え方です。
わたくし、ペライチという簡単にWebサイトを制作できるツールのサポーターをしていますが、その時にお伝えするのが「20％の出来でいいので、公開していきましょう」ということです。
全部整ったらと考えていれば、いつまでたってもスタートできません。スタートさせて、走りながら考えるというスタンスは大事ですね。
また、10人いれば10通りの考え方やゴールがあるというのも同感です。
多様性を認めることができるからこそ、世界は面白いと感じています。
著者である和仁先生は高額でも顧問契約が10年以上続くスタイルを確率させているコンサルタントであり、20年で14冊の本を出版しておられます。
そのコンサルノウハウである「思考整理術」がこの本の中で惜しみなく、さらにはシンプルでわかりやすい形として提供されています。
世の中にある多くの仕事にはコンサルタント的な面が少なからずあると思います。営業の仕事などは特に、自社の商品を売ることは仕事ではなく結果であり、その前にお困り事を解決してくれる存在であることが大切であると考えています。
その時に、アドバイスをする人ではなく、伴走者としてお客様と関われるようになれば、「もっと一緒にいたい」「もっと話を聴きたい」と選ばれるようになるということです。
人から相談をされる人になりたいと思っているなら、この本をぜひ読んでみるようにお勧めしたいと思います。
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