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支配者スイッチ 「義務教育」

こんばんは、闇と光の伝道師、愛を叫ぶじゅにーです。

今回は支配者スイッチ第5回。

ちゃんとシリーズとして続けられているのは実はこれだけです(笑)

書いてて楽しいんですもん。

さて、本日の題材はみんな大好き「義務教育」の話。定型文とはいえ、ホントに好きとは思ってません。

ただ、批判がないってことは、受け入れているのと同義なのでしょう。

これも、時代が変わる節目へと突入しているので、取り上げてしまいましょうね。

厳粛に、今日もポチっとな♪





「閣下、ご機嫌麗しゅうございます。今回もヨシヒコが…、して、今日は一体何をなされてますので?」

「ヨシヒコか。民の通う学校なる物の教材を読みふけっておる。私も賢うなければならんからの。」

「閣下…、そのためにこのヨシヒコが居るのでございましょうや?それにその教材は大部分が洗脳読本ですぞ。捨て置きなされ。」

「そうか、確かに疑問に思ってはいたのじゃ。刃向かう原動力は智恵と力。何故智恵を与えるのかと。

「(救いようのない馬鹿ではなくて良かった…)国を豊かにするために智恵は必要でございます。ただ、良からぬ智恵を付けぬよう国が管理すれば良いだけのこと。」

「良からぬ智恵とはなんじゃ?」

「統治に仇成す思想や、自由過ぎる発想にございます。」

「ふむ、続けよ。」

「御意。革命の思想などは特に危険故、悪しきものとせねばなりませぬ。」

「続けよ。」

「過去の歴史を題材にしまする。過去幾度となく繰り返された革命の歴史を利用し、余程の悪政を除き失敗するものだと認識させるのです。」

「…続けよ。」

「(大丈夫かな…)本国の歴史は歪めること困難故、世界の歴史を改変して教材とすればよろしい。必要なものは史実ではなく教訓でする。世界史は必ず学ぶよう仕向ければ良いでしょう。」

「あいわかった。他方の自由過ぎる発想とは何ぞや?」

「閣下は幼少の折り、身の回りに在るもので何かしら遊びを模索したりされたことはございませんか?」

「幼少の頃と言わず、今も変わらずやっておる。」

「………閣下はそれでよろしいかと。」

「何じゃ?今の間は。」

「申し訳ござらぬ。ちと考えをまとめておりもうした。(何で時々鋭いんだこの人は、やんなっちゃう)」

「して、自由が孕む危険とは何ぞや?」

「人と一線を画する自由な発想は、時として強く人を惹き付けまする。我々が目指すべき世と相反する世を構築されてはならぬのです。」

「成る程、余の思う泰平と違う世を作られては困るからな。ところで、今我々と言ったか…?」

「こ、言葉の綾にございます!」

「まあ良かろう。して、どう自由を奪う?」

「規律ある行動と、他人と変わらぬ思想を持つことを美徳と教え込ませまする。さすれば常軌を逸脱する者を忌み嫌わせる事が可能になりましょうぞ。」

「同調圧力なるものを植え付けるのだな。」

「左様でございます。また、本来であれば自らのために行う勉学を、理解度に対する点数を競わせるという内容とし、目的を自己研鑽から他者より上に行く事にすり替えてしまえば、自由な思想の元での結束などまかり通らなくなるでしょうぞ。」

「同じ事をする中で優越を決めてしまうのだな。これなら如何に自分が優れているかを示すことにしか考えは及ばぬだろうな。」

「そのような環境に長く置きますれば、絡繰り人形のようになすがままの民を作り出すことも造作ではありませんぞ。」

「国民としての教育を施し、人としての教育は施さぬと。げに恐ろしき仕組みよの。それでよい、無事進めてみせよ。」

「御意。(この人簡単に操れそうだと思ってたけど、何気に難しそうだな…)」




ロボット人間生産工場(^^;)


PS:大好評にお応えしてマガジンにまとめてみました。

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