支配者スイッチ 「消毒」
こんばんは、闇と光の伝道師、愛を叫ぶじゅにーです。
今日は消毒の話。
直接支配と関係有るわけではないですが、例によって不健康を導く習慣として用いられます。
では、張り切ってポチっとな♪
「………シュッシュッシュッ………」
「閣下、いずこにおられますか?」
「シュッシュッ、おおヨシヒコか、今部屋の消毒をしておる故しばらく待っておれ。」
「またどこからそんなものを…。」
「テレビで言うておったぞ。手や身の回りをしっかり消毒して感染症を防ごうとな。別におかしな事ではなかろう?」
「閣下、もうテレビを見るのは止めておきなされ。あれは民を騙すためのツールだとお教えしたでしょう。」
「では、この消毒とやらにも何か良からぬ企みがあるのか?」
「企みだけでは御座らぬが、少なくとも民の手を消毒するよう仕向けているのはそうですな。」
「手を綺麗にして何故イカンのだ?余にも分かるよう説明せよ。」
「閣下、手には常在菌なるものが付着しているのはご存知ですか?」
「…知っておると思うのか?」
「失礼致しました。手に限らず、全身の皮膚には産まれて間もなくの頃から常在菌なるものが住み着いておるのです。」
「ふむ。」
「この菌共は、体より滲み出し脂を餌に増殖し、他の菌が付着してこないよう守ってくれておりまする。」
「菌が菌から守ってくれるのか?いまいちよく分からんのう。」
「では、畑でイメージしてみましょうかな。雑草一つない畑と、雑草で埋め尽くされた畑。どちらの方が種を蒔いたときよく育つと思われますか?」
「雑草のない畑の方が、限られた肥料も独占できるしよく育ちそうだの。」
「そうでしょうな。此処でいう畑は皮膚。雑草は常在菌。種が他の菌ですな。」
「なるほど、皮膚に菌が埋め尽くされておれば新たな菌が育ちにくいのだな。」
「左様です。そして、その雑草を引っこ抜くのが消毒で御座る。」
「なるほどのう、消毒で皮膚の菌が手薄になれば他の菌が増えやすくなるのだな。」
「如何にも。そして消毒に用いる濃縮された酒は、皮膚の障壁を破壊する作用も有りますのじゃ。」
「なんと!」
「正常な皮膚ならばそう易々と外敵の侵入は許さんのですが、濃縮酒で傷だらけになった皮膚はいとも簡単に菌に侵されまする。」
「うーむ、手を綺麗にしようとして逆効果になるとはな。」
「攻城戦で例えますれば、消毒をする事で堀を埋め木を倒し、城壁をボロボロに破壊できまする。」
「どう足掻いても城側が負け戦になるな。」
「でしょうな。ということで閣下、間違っても人体に使ってはなりませぬぞ。」
「もし汚れたらどうすれば良いのじゃ?」
「水でしっかり洗えば宜しい。水で落とせぬ汚れなどそうは御座らぬ。気になるときは石鹸をお使いなされ。」
「それだけで良いのか?」
「医療を生業とする者は手に菌が一つでも付いていると良くない時も有る故、しかと消毒する事も有りますが、閣下はそんな事とは無縁でしょう?」
「生かすつもりで人を切ることはないな。」
「閣下と同じく、民の殆どは本来消毒など無用の長物。テレビにて煽り、消毒に励んで貰い、外菌に弱い体にしてしまいましょうぞ。」
「さすればまた医療で一儲け出来るの。」
「度が過ぎて良い結果になることなどこの世には殆ど御座らん。閣下もテレビは程々になされますよう。」
「分かっておるわい!」
※追記 色んな施設での強制アルコール消毒にお困りの皆様へ。
小さなスプレーボトルに水なり化粧水なり塩水なりを入れて、「アルコール過敏なので自前の消毒液を使います」と相手の目の前で手にスプレーしちゃいましょう。それで大概OK!
何も考えず消毒していると、痛い目見るかもしれませんよ?
PS:大好評にお応えしてマガジンにまとめてみました。
良ければバックナンバーも是非!
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