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青い猫の日

「そういえば、今日は猫の日らしいですな、閣下。」

「そうなのか?…ああ、にゃんにゃんにゃんの日であるか。」

『そうよ!今日はわたしの日なのよ!!』

「…青猫殿、貴殿は人間では御座らんか。そもそも元ネタとしてもロボットでしょうに。」

『もう!相変わらずつれないわね~。』

「で、今日は何をするのじゃ?支配者スイッチ、という感じではないのう。」

『今日は、じゅにーさんからミッションを貰っているわ。これよ!』

「【ほうれん草を消費せよ!】…ですか。予想通り過ぎて突っ込むのも疲れますな。」

「まあまあ、要するに何か料理をするのであろう?久し振りにやろうではないか。」

『閣下のその真っ直ぐな所が好きよ!ということで始めていくわよ。』

「何を作るのですか?」

『今日はグラタンね。買った牛乳が全然減らないからそちらも消費したいらしいわ。』

「じゅにー殿が無計画なだけでは御座らんか。」

「余は好きであるから構わんぞ。つべこべ言わず早速取り掛かろうではないか。」

『まずはほうれん草を概ね半分の所で切って、よく洗うわよ。グラタンは茎の方を使うわ。葉っぱの方はおひたしね。』

「御意。茎の方を適当な大きさに切ってオリーブオイルで炒めていきますぞ。あわせて薄く切ったじゃがいもとしめじも炒めまする。」

「余はホワイトソースを作っておくかの。オリーブオイルを熱して、小麦粉を入れて炒めるのじゃ。」

『よく馴染んだら火を止めて、少しずつ牛乳を入れて伸ばしていってね。豆乳でも美味しいわよ♪』

「ホワイトソースがある程度伸ばせたら、タマネギ麹を投入じゃ!」

「これだけでも美味しゅう御座いますな。」

『ふふふ、焼けばもっと美味しくなるわよ。ヨシヒコりんが炒めていた具を耐熱皿に入れて、ホワイトソースをかけて、いざオーブンへ!』

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「…どうして中に入れる前に写真を撮らなかったのじゃ?ヨシヒコよ。」

「わたしのせいでは御座いませぬ。焼き始めてから今日の記事を考えたじゅにー殿のせいで御座る。」

『まあまあ、焼き上がりをバッチリ撮れば良いじゃない。…そもそも途中経過も撮ってないんだから。』

「さあ、待っている間にほうれん草の葉っぱ部分を茹でまする。」

『じゅにーさんちは、その上に蒸し器を乗っけて冷ご飯を温めるのよね。もう炊飯器使ってないらしいから。』

「どんどん文明から遠ざかっておるな。レンジも使わぬし、ご飯は鍋で炊いておるし。」

「さて、茹で上がったほうれん草をよく絞り、すり胡麻と鰹節や干しあみえびを掛けて、ポン酢をちょいと垂らして完成で御座る。」

『今日のミッション、【ほうれん草を消費せよ!】は無事クリアーよ♪』

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「うむ、美味しそうであるな。」

「では、奥方様とご子息を呼んできますぞ。」

『今日も美味しく召し上がれ♪』


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