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新型コロナ情報まとめR2.3.31版

3月末にうちの地域での多病院合同感染対策会議がありまして、本日参加してきた先生に話を聞くことが出来ました、と言うよりはこんこんと聞かされました。

色々と当初の予想とは違うらしいことがわかってきた(あくまでもまだ推測の域ですが)ようなので、一度まとめてみようかと思います。


●日本の検査体制の甘さから隠れ感染が多くいるだろうことが示唆されていたが、当初予測の10倍乖離ではなく3倍乖離ほどで収束しそう。


世界各国、威信を懸けて検査体制を強化し、しっかりとコロナに向き合っていますが、日本は未だに検査体制を強化しません。

関西地区で100件/日が限界な状況は相変わらずです。中~大病院クラスから日に2件検査が行えるかどうかという水準です。疑わしきすら調べられないようではいつまでも全貌はわからないでしょう。

そもそもPCR検査でも判定率は6割程度なので、あまり信頼は出来ませんが。

そういった理由から感染者は報告の10倍はいるだろうということでしたが、どうやらそこまで広まっていないようです。

ただ、画像診断や血液検査の特徴などの情報はかなりデータが蓄積してきており、予測での診断はつきそうとのこと。

もしくはIgGを検査して確認するようです。


●感染経路は、空気感染→まずあり得ない、飛沫感染→ほとんどなさそう、接触感染→当たりとの様相


これは少し前から言われていましたが、韓国を元にした国内隠れ感染者予想からいって、飛沫感染もほぼなさそう、というよりあまり感染力は強くなさそうとのことです。

満員電車で一緒に過ごしてもおそらく感染しないだろうと言うレベルだとのこと。そして乾燥環境下で10日近く感染力を失わないので、ほぼ接触感染が経路となります。

宿主(ここで言えばヒト)側の感染成立部位は、インフルエンザ同様に「目」「気道粘膜」「鼻腔粘膜」「腸管粘膜」と予測されています。

すなわち空気中を漂うウイルスを吸い込んで感染するのではなく、汚染された環境を触った手で目に触れたり鼻をこすったり、そして飲食をして感染が成立します。

みんな大好きマスクさんはここでもあまり役に立ちませんね。なにより大事なのは手洗いです。石鹸が有ればベストですが、しっかりした手洗いなら流水でも構わないので、手洗いの手技をしっかり行うようにしましょう。


ちなみに自然界での宿主はコウモリが濃厚だそうです。


●季節性はなさそう


北海道に多く、沖縄に少ないことから気温が上がり湿度が上がれば終息するだろうという声がありましたが、シンガポールでの感染状況をみる限り暖かくなっても終息は迎えないようです。

ここに関しては期待していただけにちょっと残念ですね。


●治療薬が開発されても事態は好転しないかも


これに関してはうちの先生の個人的意見及び経験から述べていることですが、これに関しては私も賛同しています。

重傷者のコロナの病状は軽症から一気に重症に進行することが特徴であり、早い段階での診断・投薬が必須です。

しかし肝心の診断が今のところ曖昧であり、少なくとも期待されている「アビガン」ではリスクが高過ぎるとのこと。

元々ハイリスク群の方に関しては、インフルエンザだろうとコロナだろうと重症化した段階で致命的なので、そうなる前に手を打たないといけないのです。

しかし、どちらも症状が強く出てから自覚することが多いのでそこで投薬を行ってもどうにもならないといったことになりかねません。


結局、日々の精進が一番の妙薬のようです。


うちの先生はワクチンが開発されるまで落ち着くことはないだろうと締めくくっていましたが、私自身ワクチンは懐疑的なのでそうはならないだろうと考えています。

インフルエンザほどでないにしろコロナにも色々な型があるので、結局はいたちごっこ。攻撃手段をあの手この手で変えてくる相手に、攻撃手段毎の対策を行っていてもきりがないので、自分自身の防御力を上げなければ。


結局、日々の精進が一番の妙薬のようです。


あれやこれや期待して嵐が過ぎ去ろうとするのを待っている方が多いのだとは思いますが、自分を守れるのは自分だけ。

しっかりと研ぎ澄ましていきましょう。

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