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高校サッカーやっててよかった|エッセイ

今週末の11月12日(土)に、冬の高校サッカー選手権大会の静岡県代表が決定します。もうそういう時期だという驚き。

決勝のカードは、伝統校/藤枝東 vs 2度目の全国出場を目指す/浜松開誠館です。静岡の高校サッカー象徴する両チームで、どっちが優勝するかワクワクが止まりません。

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で今日のテーマは、高校サッカーを経験したことで、強い言葉で言われることに免疫が付いたし、堂々と自分の意見を言えるようになった、という話。

少し仕事での話をしますが、3日前先輩に「おまえ気が強いMさんによく物怖じせずに言い合えるな」、昨日上司に「え、Kさんによく要求できたな」と立て続けに言われました。自分でいうのも難ですが、わたしの性格は穏やかな方なので、ビックリされたのも無理もありません。

言われてみれば確かによく言ったものだ、自分。特別意識した覚えはない。なぜはっきりと物を言えるのかを考えた結果、背景には高校サッカーでの経験があるなと。

わたしのポジションはボランチで、主にパスを供給する側の選手でした。オフェンスの選手に「(ここにパスを)くれ」とか「おい逆見ろ」とか、ディフェンスの選手にはパスミスに対して「おい」とか、、、もう言われたい放題でした。プレー中に短い時間で端的に伝えるためには、キツい言葉遣いになるんですよ。言っちゃ悪いけど、チームメイトにはピッチ内外関わらずほんとに口の悪い選手が多いこと。しかも皆上手いから質が悪い。(サッカーに熱いだけで、仲は良いですよ。)

対して「ごめん見えてなかった」とか「そんなとこ出したら絶対取られるじゃん」とか、もう自分の感情はめちゃくちゃで。そんでもって開き直って冷静な自分もいて。

もちろん自分が立場が逆転する、すなわち要求する側になることもありました。

80人もいるサッカー部で、自分もチームメイトも25人のメンバーに入るのに必死だし、お互いにプライドもあってすごいバシバシやりあっていたなと。

草食系が多いと言われるわたしたちの世代で、言いたいことを言える熱い環境で揉まれたのは、自分の財産以上の何者でもありません。

真剣かつ強い意志のこもった言葉で言い合っていた経験もあって、多少強く荒い言葉をされてもあまり動じない26歳の自分がいる。おまけに、目上の方に対しても堂々と自分の意見を言うこともできてしまう。そして、わたしの末っ子基質も功を奏して、相手の反応を見ながらこれ以上言ってしまったらマズイというラインを察知することもできる。

自分の便利な性格に気が付いてしまった。高校サッカーを真剣にやってメンタルが鍛えられ、揺るぎない土台ができてよかった。

おわり。



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